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若月佑美、舞台で演じる天狗的美女“弁天”を語る「敵か味方かわからない人ってすごく魅力的」

日刊SPA! / 2024年9月27日 8時47分

――若月さんが思う弁天の魅力は?

若月 他の作品でもそうなんですけど、私は敵か味方かわからない人ってすごく魅力的だと思うんですよね。弁天は基本的には悪い人ではないんですけど、狸側からしたらとか、天狗側からしたらとか、立場を変えるとちょっと悪いヤツに見えてしまう。

でも、だからといって本当に狸や天狗と敵対しているわけではなくて、たまに狸である矢三郎のことを助けたり、そういうところがつかめないし憎めない、魅力的なキャラクターだと思っています。

私が舞台で演じるにあたって一番大事にしたいなって思うところは、嫌われたら絶対ダメだなと。狸側にとっては嫌だなぁって思うような言葉を吐いたりもするんですけど、それでお客さまから“敵”キャラとして認定されてしまうのは違う。弁天というのは悪役ではないので、そこはしっかり悪者になり過ぎないようにしたいと思います。

矢三郎も赤玉先生も弁天に好意を持っている、持っていたからこそ振り回されても許してしまうところがあると思うので、ちゃんとそう思ってもらえるような魅力ある弁天を演じたいです。

◆「自分で自分に後悔しない」「どうせみんな死ぬ」というモットー

――先ほども少しお話に出てきたように、矢三郎たち下鴨家には五山の送り火に納涼船を出すという夏の恒例イベントがありますが、若月さんの今年の夏の思い出は?

若月 秋元真夏ちゃんと高山一実ちゃんとかき氷を食べに行ったんですけど、13時に予約をして、そこから6時間待って19時にかき氷を食べました(笑)。

――予約するときになるべく早い時間を予約しようとして、そのとき既に一番早いのが19時だったと(笑)。

若月 そうなんです。本当は16時くらいには食べているイメージだったんですけど、まさかの19時で。その後に夕食の予定を入れてしまっていたので、おなかがパンパンになりながら20時半からの夕食に行きました(笑)。

――「有頂天家族」には矢三郎の父である下鴨総一郎の「面白きことは良きことなり」という家訓のようなセリフがありますが、何か若月家に家訓ってありましたか。

若月 家訓はなかったですけど、父にはよく「楽しんで」って言われていましたね。それは何に対してもで、例えばオーディションに合格したって話したときにも、「頑張れ」とか「負けるな」じゃなくて「楽しんで」って返ってきますし、逆にグループ時代は私が選抜に入れずにアンダーだったときも、「アンダーという場所の自分を楽しんで」って返ってくるんですよね。それがすごく助かるといいますか、やっぱり「頑張って」って言われると、もっと頑張ろうとし過ぎてパンクしちゃうこともありますし。

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