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「お年寄りに席を譲りなさいよ!」つわりに苦しむ妊婦に怒鳴りつける高齢女性。さらに電車内で通話し始めて…

日刊SPA! / 2024年9月29日 8時52分

わざと聞こえないふりをしていると気がついたので『そこまでするなんてよっぽどお金に困っていらっしゃるんですね!その500円玉差しあげますよ』と嫌味を言ったのですが……。その女性は、私の発言もどこ吹く風と聞き流していました」

そうすると、彼女はニヤリと笑いながら靴の下にある500円玉を自ら拾いあげたと言います。莉子さんははらわたが煮えくり返る思いだったけれど、これ以上相手にしても仕方ないと考えたそう。

◆静まり返る電車内で突然けたたましい音が鳴って

「しばらくすると、その女性の携帯電話が車内に鳴り響きました。てっきり『今電車に乗っているから後でかけ直します』とでも言うのかと思ったら、彼女は電話に出るなり当然のように会話を始めたのです。それも『久しぶりね』『最近、ひざが痛くて病院に通っているのよ』という世間話で、今話さなければならない内容ではありません。私は反撃のチャンスだと思い『混雑時、優先席付近では携帯電話の電源を切るのがマナーですよ』と彼女に厳しく注意しました」

莉子さんの指摘に彼女はムッとした表情を浮かべたものの、電話を切るそぶりを一切見せなかったのだとか。

「私の言葉などまるで気にも留めていないようでした。すると『私はおばあちゃんだからいいの、優先席で電話をしても構わないのよ』とむちゃくちゃないいワケをし始めたのです。そんな話を許すワケにはいかないと、私は彼女にぐっと顔を近づけて『身勝手なことを言わないでください』『年齢問わずルールは守るべきです』と一喝。さすがに本人もぐうの音も出ないといった感じで、彼女は静かに電話を切りました」

一部始終を見ていた周りの人たちから白い目を向けられたこともあり、その女性は次の駅でそそくさと電車を降りたと言います。

◆周りの人からかけられた思いもよらない言葉とは…

「彼女を見送った後、安心からかどっと疲れが出ました。すると周りから『あのおばあさんはかなりのわがままだ』『あなたがはっきり注意してくれたおかげで、見ていてスカッとしたよ』と声をかけられたのです。

かなり悔しい思いをしたけれど、こうして自分の気持ちをわかってくれる人がたくさんいることに胸がいっぱいになって……。まだまだ世の中捨てたもんじゃないなと思いました」

その後、近くにいた乗客から「顔色が悪い」と気遣ってもらい、莉子さんは最寄り駅まで席に着くことができたそう。

「シルバーシート」と聞くと高齢者を強くイメージする人が多いのではないでしょうか。しかし、現在は「優先席」として妊婦をはじめとする幅広い人々が利用できるようになっています。席を必要とする人がちゃんと座れるよう、日頃から譲り合いの精神を大切にしましょう。頻繁に利用するからこそ、電車内では心地良く過ごしたいものですね。

<取材・文/菜花明芽>

【菜花明芽】
ライター。ゾッとする実録記事を中心に執筆中。カフェでのんびり過ごすことが好き。

―[乗り物で腹が立った話]―

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