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税理士は「何歳までに何年で」なれたら“コスパ良く儲かる”のか?東大生が計算してみた

日刊SPA! / 2024年9月29日 15時53分

 勤続10年以降は給与も40万を超え、賞与が200万、300万を超える人も。15年以降で給与が50万~60万に到達します。

 年代ごとに見ても、40代後半~50代半ばあたりを境に給与が減り始めるようで、税理士を目指すのであれば、若ければ若いほどに有利な状況が生み出せそう。

 理想を言うのであれば、20代のうちに税理士資格を身に着けて就職し、経験を積みながら独立を狙うコースが鉄板と言えるかもしれません。

◆税理士資格の取得難易度は?

 税理士になるためには、資格が必要です。試験は全11科目のうち5科目を選択して受験する形式で、合格基準は1科目あたり正答率60%。ただし、実際に配点は公表されず平均合格率は15%程度であることから、全体の上位10%を目指す試験対策が必要です。

 さらに、税理士試験に合格したら税理士事務所などで「租税または会計に関する事務」の実務経験を最低2年積む必要が。これらを経て、ようやく税理士として仕事ができるようになります。

 試験は科目合格制をとっており、1度の試験で5科目全てを合格しなくても大丈夫。一度合格した科目は一生涯有効です。試験は年に一度ですが、何回かに分けて合格すれば、税理士資格を手にできます。

 税理士資格に合格するまでの時間は、一説には早くて3年から5年程度、平均約10年と言われます。1年~2年で1科目か2科目ずつ勉強して合格すると考えれば、これは妥当でしょう。

 税理士として活動するまでには、早くて5年、平均12年ほど必要と考えられます。仮に平均の12年で税理士になれるとしたとき、何歳から目指し始めれば、苦労に見合った年収アップが見込めるのでしょうか。

◆40歳代前半までの税理士登録が理想的か

 国税庁「令和4年民間給与実態統計調査」によれば、各世代の年収中央値は、20代前半で230万、後半で330万。ここから徐々に上がっていき、55歳から59歳でピークとなる470万円を迎えます。

 年収470万円となると、ボーナスの有無にもよりますが月当たり30~40万程度もらっている計算。年代次第ですが、税理士勤続2年目から回収できる範囲です。

 ただ、「頑張って勉強したのに年収が今まで通り」では骨折り損のくたびれ儲け。税理士として年収がピークに達するのは30代半ば~50代前半の時期で、この時期にはある程度の勤続年数を積み重ねておきたい。

 となれば、20代半ば~30代半ばの頃から税理士資格の勉強を始めて、遅くとも40代前半までに税理士登録するコースだと、苦労に見合っただけの年収増が見込めそうです。

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