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「事実上のクビ宣告」をされた年収250万円の51歳が、転職で年収200万円の大幅増できたワケ

日刊SPA! / 2024年9月30日 8時54分

「事実上のクビ宣告」をされた年収250万円の51歳が、転職で年収200万円の大幅増できたワケ

職種に特にこだわりはなかったが、通勤がストレスフリーな地元で探していたという。今の職も「消去法だよ」と赤木さんは笑った

昨今、注目が集まる50代転職。その活況から、ただ会社にしがみついていただけのスキルゼロ、コネゼロの負け組社員が参戦し、屍の山を築いている。しかし、この大多数の50代くすぶり社員でも転職を成功させ、年収増を狙える秘策が。その極意を探る。
◆スキルなし50男が年収増!

●赤木和夫さん(仮名・55歳)
転職前年収250万円
建設会社営業
↓200万円UP!
転職後年収450万円
警備員

「長く保険営業をやったあと転職を繰り返し、前職は一日14時間働いても手取り月収が17万円でした」

そう話すのは、千葉県在住の赤木和夫さん(仮名・55歳)だ。51歳のときに前職にあたる建設会社に就職。青天井に積み上がる給与形態に魅力を感じていたものの、契約が取れずに50代前半で、年収が最下点に達した。

「最後は基本給だけになって、事実上のクビ宣告をされました。そのタイミングで親の介護も始まって、早急に仕事に就きたく、なりふり構っていられない状況でしたね」

しかし、キャリアを積み重ねず、これといったスキルも持たない50代男の転職活動はかなり難しい。救いは独身だったこと。そこで、赤木さんは条件を「勤務地が家の近く」のみとし、その他条件にはこだわらない戦略に出た。

「あえて他人が嫌がる仕事から優先してチェックしていましたね。あまりやる人がいない仕事だったら受かるんじゃないかと……」

◆年収大幅アップの勝因は「開き直り」だった

「僕は自慢できるような資格も特別なスキルもない」と卑下する赤木さん。たしかに、50代転職で一番使えないとされている「営業スキル」を長年やってきただけに苦しいところだが、面接では「健康だけが取りえです」と各社に猛アピール。結果、転職活動を始めて1か月足らずで今の職場である警備会社に就職が決まったという。年収も250万円→450万円と+80%の大幅増である。

「開き直るしかなかったんですが、それが功を奏しましたね。周りには家族も友達もいないので、年収や境遇を比較する相手がいない。特に気にせず、今も与えられた仕事を全力で向き合うことができています」

唯一の条件である「家の近くの勤務地」も実現できた赤木さんの年収450万円は同世代の平均より低いが、他者と比較せず、自分の願いを叶えた彼の幸福度は高そうだ。

◆シニアジョブ中島康恵氏が解説するGood Point!

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