試着室から“汗まみれの女性客”が…「私が壊したって言いたいの?」店員が唖然とした行動
日刊SPA! / 2024年10月1日 15時52分
そして、「すぐにお持ち致します」と、ひとつサイズが大きいものを持ってきてくれたのだ。無事2着を手渡し、試着室へ案内。ホッとしていると、女性が入った試着室から「んっ…」と、声を押し殺すような声が聞こえてきた。
◆汗まみれになった女性が試着室から
「耳を澄ましていると、『はぁ…、あとちょっと』と小さな声でつぶやいたかと思った次の瞬間、ビリリッという音が聞こえ、そのあとはしばらく何も音がしなくなったんです。そしてだいぶん経ってから、汗まみれになった女性が試着室から出てこようとしました」
彩乃さんがすかさず「いかがでしたか?」と尋ねると、一瞬気まずそうな顔をした女性。けれどそのすぐあとに、「う~ん、やっぱりいらないかな…?」と、ワンピース2着をすごい勢いと力で突き返してきたのだ。だがよく見ると、ワンピースのファスナーが壊れている。
「しかもそれは、ワンサイズ大きいほうのワンピース。そこで、『お客様、申し訳ございません。こちらワンピースのファスナー部分が損傷しておりまして…』と声をかけました。すると、『は?私が壊したって言いたいの?』『無理やり買わせる気?』と、女性は逆ギレです」
◆私が壊したっていうの?
怒涛のごとく理不尽な言葉を浴びせる女性の声に気づき、女性にワンピースを手渡したスタッフが駆け寄ってきた。そして怒り狂う女性客から事情を聞くと、「私も、試着前まではこのワンピースのファスナー部分が損傷していなかったのを確認しています」とピシャリ。
「女性客は『私が壊したって言うなら、もういいわ!』と、ますます憤慨。店内は一時騒然としましたが、お客様がいなかったのが救いです。そして女性客がワンピースを奪うように手に取り、レジまでズカズカと歩いていき、お金を投げるように支払って帰って行きました」
たまたま商品の状態を事前に確認していたスタッフがもうひとりいたため、商品を買い上げてもらい一件落着となったというが、「トラウマレベルの出来事だった」と彩乃さん。意図せずとも商品を壊したときには、きちんと謝罪して弁償したいものだ。
<TEXT/山内良子>
【山内良子】
フリーライター。ライフ系や節約、歴史や日本文化を中心に、取材や経営者向けの記事も執筆。おいしいものや楽しいこと、旅行が大好き! 金融会社での勤務経験や接客改善業務での経験を活かした記事も得意
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