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“性格が悪い”元上司が転職先で「部下」に。再会から1週間後に見せた“驚きの行動”

日刊SPA! / 2024年10月3日 8時52分

しかし、入社から2年後に上司が突然退職しました。私は話したくもないので、理由を知りませんでしたが、先輩社員によると『もっと良い会社が見つかった。年収も倍、キャリアアップも見込める。俺はこの会社にいるような男じゃない』と自信満々に話していたそうです。私としては、目の上のたんこぶが取れたというか、本当に良かったなと。同僚とは、『あんなプライドが高く、激情型の人物が他の会社でやっていけるのか』と話していました」

◆別の会社に転職し、順調に昇進していく

矢野さんもその後、別のシステム会社に転職したそう。

「上司の退職から2年後、私も『納期になにがなんでも間に合わせろ』という社風に嫌気が差した私は、技術を身につけたところで別のシステム会社に転職しました。転職先では叱責する上司もいないし、ある程度社員の体調も考慮してくれる。自分もこの会社で出世したいと思い勉強を重ね努力した結果、課長に昇進することができました。課長になってからは開発ではなく、マネージメント業が中心になりました。自分が入社時に上司から受けた『なんでこんなことがわからないんだ』という叱責は、絶対にしないと誓い、反面教師にしていました」

◆自分の会社に元上司が入社。今度は部下になる展開に…

課長に昇進した矢野さんに、思わぬ出来事が発生したそうです。

「ある日、人事から『この人を採用しようと思うんだけど、知ってる?』と履歴書を見せられました。それがビックリ、あの上司だったんです。職歴を見ると、かなり会社を転々としているようでした。当初私は採用に反対でしたが、叱責されながら技術を覚えたことは事実ですし、スキルは文句ない。最終的に採用となりました。

入社日に対面すると、元上司はかなり驚いた顔をしていました。『お久しぶりです、あのときはお世話になりました』とあいさつをすると、苦笑いを浮かべていましたね。私は元上司を叱責することもできましたが、丁重に扱うことにしました。翌日からは私の指示を部下として神妙に聞いていたのですが、1週間後に突然『辞める』と。プライドの高い人なので、私の下で働くのが嫌だったのでしょう。今どき、そんな理由で退職していては、世間を渡っていけませんよ」

新卒だった矢野さんと立場が入れ替わり、辞めてしまったという元上司。今、なにをしているのだろうか。

<TEXT/佐藤俊治>

【佐藤俊治】
複数媒体で執筆中のサラリーマンライター。ファミレスでも美味しい鰻を出すライターを目指している。得意分野は社会、スポーツ、将棋など

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