1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

パチンコ「貯玉再プレー」の手数料徴収が可能に。ホール関係者が「今は導入したくない」と語るワケ

日刊SPA! / 2024年10月5日 8時25分

◆取られる手数料は統一できない

 実際に手数料の徴収が導入された場合、再プレーをする度に手数料分の玉が引かれていくシステムがメインとなるが、ここでファンとして最も気になるのが「何%取られるか」だろう。

「具体的な手数料の割合は決まっていなくて、あくまで『維持管理経費の範囲内』としか明示されていません。当然ですが、お店によって規模や導入しているシステム、会員数が違うので、全ホールで統一というワケにはいかないんですよね。それと、もちろん貯玉・再プレーのメリット以上は取れません。取ったら誰も貯玉しなくなりますからね(笑)」

 また、お店のシステムによっては、手数料をきっちり取るのが難しいところもあるのではないかとA氏は危惧する。

「ちょっと気になっているのが、古いタイプのシステムを使っているお店についてなんですけど……。設定した手数料をキッチリ引いたうえで玉やメダルを払い出せるのかな?という心配があります。かといって、そのために新しいシステムに変えると設備投資が掛かるし。そういった理由で導入しないホールも多いかもしれませんね」

◆率先して導入するところは少ない

 これまで取っていなかった手数料を取れるとなれば、ホールにとっては決して悪い話ではないだろう。今後、A氏のホールでは導入する方向で動いていくのだろうか?

「ウチとしてはとりあえず様子見ですね。近隣のライバル店が導入したら始めるかもしれません。例えば、そこが手数料を7%にしていたら、じゃあウチは6.5%でやるかって感じで。今はウチみたいに、けん制しながら探り合っているホールさんが多いんじゃないですかね」

 現状の再プレーシステムは、一日で使える玉数の上限が設けられているところがほとんど。だが、手数料を取るようになったらせめて上限は撤廃して欲しいところだが……。

「手数料を取るとなったら、さすがに一日の再プレー数の上限はなくすと思いますが、軍団がはびこっているお店だと上限なしにはできないでしょう。そうなったら一般ファンからすると迷惑でしかないですよね。実際、来年の1月から徴収予定のホールさんも『状況によっては再プレーの上限を設ける場合もあります』って告知に書いてありましたよ」

◆ホールの意見としては「そこじゃない」

 ファンからするとほぼメリットが感じられず、ホール側も乗り気ではない今回の新ガイドライン。A氏曰く、この業界はこういった「微妙な案件」が多いと語る。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください