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おサイフケータイ、急速充電機能は…スマホメーカー社員が「使わないスマホの機能」4選

日刊SPA! / 2024年10月7日 8時53分

◆②4K動画撮影・編集

カメラ機能の強化やディスプレイの高精細化にあわせ、4K動画の撮影や編集も目玉機能の一つとして謳われるようになりました。

ディスプレイの場合と同じく、4K動画撮影は4Kディスプレイ以上にCPUの処理機能やメモリ、バッテリーにかかる負荷が大きくなるため、処理落ちや発熱による性能低下に陥りやすく、使用中に突然フリーズしたりシャットダウンする場合もあります。

かなり高スペックの性能が要求される重量級のゲームと同様、4Kレベルの動画撮影や編集作業は並みのゲーミングPCレベルの処理性能でも動作が厳しくなりますが、フルHD以下に解像度を下げれば動作は比較的安定するようになります。

◆③eSIM

ネット上の手続きでモバイル回線がすぐ開通する利便性があり、デバイスによってはSIMトレイが廃止されeSIMオンリーの機種も発売されるなど、デバイスの標準搭載機能の一つとして普及が進みつつあります。

しかし、端末本体に何らかの不具合が生じ初期化しなければならない場合、通信キャリアによってはその都度再発行手数料がかかる場合があります。

また複数のデバイスで同じSIMを使いまわす場合は、従来の物理SIMカードを使うほうがより手軽で確実な選択といえるでしょう。

◆④急速充電機能

バッテリーの高容量化に伴い、短時間に多くの電力を供給できる急速充電機能。今や新型スマホの必須機能の一つとなっていますが、発熱量の増加などバッテリーにかかる負荷が大きくなるため、バッテリーパックの寿命が短くなったり、最悪の場合膨張につながるリスクが高くなることが考えられます。

またメーカー純正、大手メーカー製以外の充電アダプターやケーブル、モバイルバッテリーを使うことによるトラブルも増加傾向にあります。

日中に端末をつぎ足し充電する必要のあるユーザーにとっては便利な機能ですが、日常的に就寝時に1日1回充電する使い方をしている人は、従来型のアダプターを使用するほうが良い場合もあります。いずれの場合も、いたわり充電機能を設定し満充電を90%以下に抑えておくことをお勧めします。

=====

今回掲げた機能が全てのユーザーにとり不要というわけではなく、用途や使い方次第では便利な機能であることは言うまでもありません。

スマートフォンの新機種が発売されるサイクルは短く、ついつい最新機能全部入りのハイエンド機種を選びたくなるもの。ですが、自分にとって本当に必要な機能や、自身のライフスタイルにあった端末を見極めたいところです。

【井ノ口樹(いのくちたつき)】
在京テレビ局関連会社、一般企業広報、人材教育コンサル会社を経てネットコンテンツ管理業務に従事。これまで数多くの問題投稿に向き合ってきた経験とメディアやコンサル業界で培った見識を活かし、ネットリテラシー向上を目的とした講演や評論活動を行う。一般社会人や中高生、教育関係者、芸能関係者等に特化した独自の研修プログラムを提供している。温泉ソムリエ、温泉入浴指導員、アンガーマネジメントファシリテーター、国内A級ライセンス資格を所有。

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