1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

50代でナンパをやめられない男性“ラブホでの悲劇”「目を覚ましたら見知らぬ男が」

日刊SPA! / 2024年10月15日 15時52分

 あっけにとられてしまった宮永さん。そんなにお酒を飲ませた覚えはなく、酔いの気配もなかったのだが、とりあえず彼女の着衣の乱れを直して、紳士的に布団をかけたという。そして、ホテルのソファに寝っ転がり、目を覚ますのを待とうとした。

「すると今度はミユキさんから激しい歯ぎしりや寝言が聞こえて、うるさくて眠れないんです。そこで旅行用の携帯の耳栓をバッグから取り出してつけて『朝になったらチャンスが到来するかも』と期待しながら、そのまま僕も寝てしまいました」

 ところが朝になると、さらに意外なことが起こった。

◆目の前に若い男が仁王立ち

「突然、腰や足に痛みを感じて起きました。蹴られたとわかると同時に、目の前に若い男が仁王立ちになって睨んでいたんです」

 宮永さんが起き上がろうとすると、さらに二度、三度、蹴ってきたので「何をするんだ」と制すると、その男性は「お前こそ、彼女をコケにしやがって、なんやねん」と怒鳴ってきた。必死でドアのところまで逃れた宮永さんに男がつかみかかってくる。いつの間にか目を覚ましていた女性は椅子に座って、その様子を冷たい視線で見ていたという。

 状況を察した宮永さんは男をはねのけてから、「ちょっと待て。誤解だよ。彼女が自分から僕の部屋に行きたいと言ったんだ。部屋に入るなり、ベッドに倒れ込んでいびきをかいて寝てしまった。だから何もなかったんだよ」と説明したが、男は「嘘つけ、このボケ! ミユキが襲われたと言っているぞ」とさらに掴みかかってきた。

「本当に誤解なんだよ、彼女に聞いてくれよ」と何度も誤解を解こうとしたが、若い男は首を横に振り、「警察に訴えられたくなかったら、ここで示談金を払え」と脅してきた。宮永さんはやっと事情を察した。彼女は美人局なのだ。その時、ある男のことが閃いた。

◆「大阪では二度とナンパしない」

「本当に何もしてないよ。でも示談金を要求するなら、弁護士に相談する」宮永さんはポケットからスマホを取り出して、ある男に電話をした。ある男とは弁護士ではなく、友達の作家だった。

 幸いなことに作家の友達がすぐに電話に出た。こっそりと事情を説明し、「弁護士に相談すると言ったから、電話を替わるけど、いいかな」と言うと、友達は状況を察してくれた。そして弁護士になりすました作家の友達の言われるままに、若い男は自分のスマホを取り出して、友達の番号に電話をかけるとみるみるうちに表情が変わった。

「くそっ!と電話を切った男は、『有り金全部出せ! それで勘弁してやる』と言うので、ポケットから財布を出したら、小銭しかなかったんですよ。クレジットカードはバックの上げ底にあるもうひとつの財布に隠していたから、カードもなし。美人局の男女が関西弁で悪態をつきながら出て行ってくれました」

 宮永さんも大急ぎでチェックアウトをして、東京に戻った。新大阪駅のホームから宮永さんは作家の友達に電話。後日、とっておきのディナーをご馳走すると約束をした。そして「大阪では二度とナンパしない」と心に誓ったという。

<取材・文/夏目かをる>

【夏目かをる】
コラムニスト、作家。2万人のワーキングウーマン取材をもとに恋愛&婚活&結婚をテーマに執筆。難病克服後に医療ライターとしても活動。ブログ「恋するブログ☆~恋、のような気分で♪」

―[ラブホの珍ハプニング]―

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください