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ホステスの敵はホステス。水商売の世界で“足の引っ張り合い”は日常茶飯事

日刊SPA! / 2024年10月16日 15時52分

 しかも「赤ちゃんがデキたんだって!?お酒は飲んで大丈夫なの?」と、彼は目を丸くしています。

◆デキちゃった結婚を疑われる
 
「そんなワケないでしょ。何言ってんの」と、ごまかしていつも以上に豪快にお酒も飲んで見せ、なんとかその場をしのぎました。実際に妊娠なんてしていませんでしたし。でもどこから漏れた?それだけが気になってしまいます。

 とうとう我慢できなくなって「誰から聞いたの?」と、彼に問いただすと「Yちゃんから聞いた」とのこと。Yちゃんとは、私より半年あとに入店した、3歳ほど年下の後輩です。それも「お客さんと寝まくって、誰の子どもかわからないらしい」という内容のデマでした。あのブスやりやがったな、と思いました。

 彼女に嫌がらせやイジワルをした覚えはありません。むしろ彼女のヘルプ(サポート役)として席に着く際は積極的にボトルを減らしたり、シャンパンもガンガン飲んで、脇役に徹していました。

 確かに私の方がほんの少し可愛くて、成績も良かったかもしれないけれど、ちょっと太ったくらいで「お客さんと寝まくって、誰の子どもかわからないらしい」呼ばわりされるような覚えはありません。

◆人を呪わば穴二つ

 後ろ暗いところがあるのはむしろアンタの方じゃん、と思いました。彼女がお客様の慰安旅行に同行して、あんなことやこんなことをしているのを、私はお客様から聞いていましたから。まあ、男って寝てないのにカッコつけて「あいつと寝た」って言いふらす生き物でもあるので、真相は不明です。

 とはいえ、つつけばホコリの出る身なのはお互い様。私が「Yちゃんだって〇先生たちと寝まくってんじゃん」と触れてまわらないとも限りません。

◆同じ土俵にあがってはいけない
 
 終業後、私は1番お世話になっているママにお願いしてお時間をいただき、彼女に一部始終をお話し、相談しました。何がYちゃんへの報復として相応しいか、彼女に尋ねるつもりでした。しかし彼女から返ってきたのは、想定外の言葉でした。

「ほっときなさい。みんな生きるのに一生懸命なだけ」

 彼女は私にそう言いました。

 続けて「そんなくだらない人間と同じ土俵にあがりたい?あなたには彼女と同じレベルになって欲しくない」ともおっしゃいました。

 当時、子どもだった私は「そんなこと言われても……」とプリプリプンプンしていましたし、納得できていませんでした。でも、オトナになってつくづく「ママは正しかった」と実感しています。

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