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進化するしゃぶしゃぶ食べ放題。王者「しゃぶ葉」に“勝ちたい”有名チェーン店の戦略とは

日刊SPA! / 2024年10月18日 8時52分

 コロワイドは、カテゴリーごとに多業態を展開し、同じ業態でも価格帯ごとに複数のブランドを運営し、リスク低減と収益機会の多様化によるリターンの最大化を目指している。

 日常から非日常の食事、若年層からご年配の方といった幅広い客層にフルカバーできるよう適切なブランドポートフォリオの管理を徹底。M&Aの積極活用と人的資本の強化で、いずれは外食売上1位を実現できるよう体制の整備に注力中だ。

 その中でも、焼肉としゃぶしゃぶを展開するレインズにかかる期待は大きい。そのしゃぶしゃぶ食べ放題の温野菜は、日々進化しており、今年の忘年会シーズンに向けてより充実させている。

 メニューは、お肉・国産野菜・逸品料理など 60種類以上がおかわり自由となっており、お肉に強みがあるだけでなく、祖業は居酒屋だから逸品メニューにも自信があって、しかも食べ放題というのが差別的優位性があるとのことだ。

 選べるだしも7種類あって訴求ポイントだ。コースの種類と価格(税別表示)は、温野菜コース(3,480円)がメインで、三元豚コース(3,180円)、タンしゃぶ(3,780円)、黒毛和牛(4,980円)、霜降り黒毛和牛コース(5,980円)となっている。

 全コース共通の食べ放題コースとして、前菜(7種類)、逸品料理(6種類)、サラダ(3種類)、麺飯類(8種類)、国産野菜(16種類)、鍋肴(8種類)、デザートは9種類の中から1つ選ぶことになっている。アルコール飲み放題プランも1,480円(税別)とリーズナブルだ。

◆低価格路線のしゃぶ葉は若者世代や節約志向の人々に人気

 一方、すかいらーくグループのしゃぶ葉は低価格でヤングファミリーや若者を中心に人気を集めている。現在は295店(2024年9月時点)と、グループ内でも著しく店舗数を増やしており、経営資源の配分度合いを高めていることが分かる。

 あれだけ安く食べ放題プランができるのは、やはりすかいらーく約3100店のスケールメリットとグローバルネットワークを活かし、効率的で安定的な調達を実現できているからだ。

 今年1月に279店舗だったが、9月には295店舗と16店舗も新規出店している。グループ内の店舗数の増減を見ても、ガストは17店舗減らしており、しゃぶ葉に力を入れているのが分かる。グループ内のカニバリゼーションを解消し、成長業態の再配置でグループ全体の最適化を目指しているようだ。

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