『ドラクエIII』復活で再注目、80年代「懐かしのファミコンRPG」を振り返る。初代ドラクエの“データ容量”は64KB…
日刊SPA! / 2024年10月20日 8時52分
初代『FF』は、イラストレーターの天野喜孝氏が手掛けたアート感あるパッケージが印象的。また、植松伸夫氏によるアルペジオが美しいプレリュードも耳に残ります。敵と味方が左右に分かれる戦闘画面や、自由度の高いジョブシステムなど、初代からすでに本気度が伝わってきました。
『FFIII』以降、『FF』と『DQ』はコマンド式RPGの二大巨頭として君臨しますが、なんと2003年4月にスクウェアとエニックスが合併。このニュースはゲームファンにとって衝撃でした。
◆大胆なジャンル変更に賛否両論!?
『ゲゲゲの鬼太郎2 妖怪軍団の挑戦』
1987年12月/バンダイ(現バンダイナムコエンターテインメント)
流行りのジャンルに、マンガやアニメの人気キャラを乗せるというのは今も昔もゲーム業界の常套手段。横スクロールアクションでスマッシュヒットした前作『ゲゲゲの鬼太郎 妖怪大魔境』(1986年)から、コマンド式RPGに大きくジャンルが変わったのが『ゲゲゲの鬼太郎2 妖怪軍団の挑戦』です。
日本全国を妖気雲で覆ってしまった九尾の狐を倒すため、鬼太郎が再び旅立ちます。砂かけばばあや子泣きじじいなど、おなじみの仲間たちは呼び出すと代わりに戦ってくれますが、パーティバトルではなくソロ戦闘。しかもザコ敵が非常に強く、RPGなのに序盤で放り投げたという声多数。グラフィックやBGMの雰囲気は良かったのですが……。
ナンバリングタイトルはこの『2』まで。スーパーファミコン以降も“鬼太郎ゲーム”はジャンルを転々としながら続いていきます。
◆新時代の到来を感じた名作RPG
『MOTHER』
1989年7月/任天堂
コピーライターの糸井重里氏がゲームデザインを手掛けた『MOTHER』は、『DQ』の影響下から離れ、新たな時代の到来を予感させたRPG。
舞台は現代のアメリカ。超能力を持った少年少女が家族を守るために大冒険を繰り広げます。アメリカ映画を想起させるノスタルジックな世界観と、糸井重里氏によるウィットに富んだセリフ回し、さらにムーンライダーズの鈴木慶一氏と『ポケットモンスター』で知られる作曲家・田中宏和氏のポップでサイケなBGMの融合は、ファミコンゲームの域を超えた作品性を感じさせました。
ナンバリングタイトルは続編の『MOTHER2 ギーグの逆襲』(1994年/スーパーファミコン)を経て、『MOTHER3』(2006年/GBA)で止まっています。現在は3作品ともNintendo Switch Online(『3』は「Nintendo Switch Online+追加パック」への加入が必要)で遊べます。
以上、80年代の名作RPG7本を駆け足で振り返ってきました。個人的には、地図や人形が同梱されていた『貝獣物語』(1988年)や、ホラーRPG『スウィートホーム』(1989年)も思い出深いです。
また、ファミコン以外では『ファンタシースター』(1987年/セガ・マークIII)、『魔界塔士Sa・Ga』(1989年/GB)も懐かしいですね。
<文/卯月 鮎>
【卯月鮎】
ゲーム雑誌・アニメ雑誌の編集を経て独立。ゲーム紹介やコラム、書評を中心にフリーで活動している。雑誌連載をまとめた著作『はじめてのファミコン~なつかしゲーム子ども実験室~』(マイクロマガジン社)はゲーム実況の先駆けという声も
―[絶対夢中★ゲーム&アプリ週報]―
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
「ドラクエ・FFに食われた」不遇すぎる名作レトロゲームたち 「シナリオは最高だった!」
マグミクス / 2024年10月13日 8時25分
-
「#リメイクしてほしいゲーム」に名作・良作の名が飛び交う! 一介のゲームライターも思わず飛びつく“リメイク希望タイトル”を厳選してお届け
インサイド / 2024年9月30日 19時0分
-
HD-2D版『ドラクエ3』は大満足の出来?「往年ファン」が試遊プレイした率直な感想【TGS2024】
マグミクス / 2024年9月27日 21時20分
-
4人パーティーで飾りたい!ファミコン版『ドラクエ3』ドットぬいぐるみクッションに勇者・戦士・魔法使い・賢者がラインナップ
インサイド / 2024年9月27日 11時15分
-
「ドラゴンクエスト」シリーズ懐かしのパッケージがタペストリーに!存在感抜群の大きなサイズでがっつり少年心を取り戻そう
インサイド / 2024年9月26日 15時30分
ランキング
-
1西田敏行さん急逝 外出中に一報を聞いた妻は「自宅にいれば…」と憔悴 来年1月期にはドラマ出演も決まっていた
NEWSポストセブン / 2024年10月20日 16時15分
-
2キンコン西野、演劇業界からの嫌がらせにブチギレ!“怪しいから関わるな”に「絶対許さない」
スポニチアネックス / 2024年10月20日 15時59分
-
3桑田佳祐「大好き、ドクターX全部見た」西田敏行さん追悼 40年前遭遇した思い出明かす
スポニチアネックス / 2024年10月20日 17時2分
-
4「朝ズバッ!」出演の元TBSアナ 退社から8年たった現在の姿が衝撃 8月に離婚公表
スポーツ報知 / 2024年10月20日 5時32分
-
5年収5000万円もありながら“2つの病”に勝てなかったジャンポケ斉藤慎二の転落(元木昌彦/「週刊現代」「フライデー」元編集長)
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年10月20日 9時26分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください