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「父にカッターで顔を切られた」女性が全身に刺青を入れた理由「辛い過去を“乗り越える”意味がある」

日刊SPA! / 2024年10月22日 15時54分

「父にカッターで顔を切られた」女性が全身に刺青を入れた理由「辛い過去を“乗り越える”意味がある」

るいるいさん

 明るいトーンでハキハキと話しながら、癒やしの声色で人気を博すTikTokライバーがいる。るいるいさん(@ruchasama0803)、22歳だ。美貌もさることながら、17歳で初めての出産、現在は2児を育てるシングルマザーという経歴に驚く。胸元、背面、腹部、左腕、左太ももに宿した大きめの刺青も印象に残る。
 微笑みながら「3ヶ月のとき、乳児院に預けられたらしいんです」と出自を明かす彼女の、壮絶な人生に迫る。

◆児童養護施設で面倒が見切れなくなってしまい…

 るいるいさんが育ったのは児童養護施設。両親はるいるいさんが3ヶ月のときに乳児院に彼女を預けた。

「児童養護施設での生活は、振り返ると非常に楽しいものでした。現在でも、当時の先生たちに会いに年に4~5回は帰りますね。私にとっては、彼らが親のようなものなんです」

 親のようなもの――本当の親との交流はあったのか。実はるいるいさんは16歳のとき、「実家」に帰されたのだという。

「高校生のとき、私、とても荒れていて(笑)。タバコを吸ったりバイクに乗ったり、とにかく素行が酷かったんです。それで施設側で面倒を見きれなくなってしまって。16歳で実家に戻す措置が取られたんです」

◆名前さえ知らない“その家にいた男女”

 直後、るいるいさんが続けた言葉に、筆者は当初、戸惑った。

「ただ、その家が実家なのか、ついにわかりませんでした。私はいつも”その家”と呼んでいました。同様に、その家には男女がいて、私の両親だというのですが、私は常に“男”と“女”だと思っていました。なぜなら、私は両親の名前を知らないし、呼んだこともないのです。その家では、加速度的に虐待がひどくなり、とうとう3ヶ月しかいませんでした」

 るいるいさんは未だに、実の両親を「その男」「その女」と呼ぶ。精神的なつながりを一切感じられないのは、目を覆いたくなる虐待の痕跡かもしれない。

◆口座のお金を勝手に使っていることを咎めたら…

「あるとき、その男女が、私の口座からお金を勝手に使用していたことがわかったんです。そのお金は、児童養護施設のほうで私名義の口座に貯めてくれていた児童手当やお小遣いでした。そのことを咎めたところ、暴言や暴力がエスカレートしました。女からは『産まなきゃよかった』『殺してやる』と日常的に怒鳴られました。男からは、暴力を受けましたが、カッターで顔につけられた切り傷のあとは、今も残っています。またその男からは、性暴力も受けました。思い返したくもないのですが、その男との交わりが私の初体験だったんです。抵抗したときに性器を切られてしまい、今でもあまりそうした行為は積極的になれません」

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