NHK「旧ジャニタレント解禁発表」の4日後に“ジャニー喜多川特番”で炎上…NHKが「慌てている」ワケ

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　率直な気持ちを言うならば、「どうすんの、これ!?」といったところである。
　STARTO ENTERTAINMENT（旧ジャニーズ事務所）とNHKへの番組出演再開をめぐる件についての話題が連日あふれかえっている。

◆変なタイミングで旧ジャニタレントの出演解禁を発表したNHK

　10月16日のNHK定例会見で発表された、STARTO ENTERTAINMENT所属タレントの番組起用の再開。詳細は省くが昨年の一連の故ジャニー喜多川氏の性加害問題を受けてのNHKによる旧ジャニーズ事務所所属タレントの番組出演見送り。それをこれから解禁するというものだった。

　これに対する同社所属タレントのファンたちの反応は、「やったー！」「NHKさんありがとうございます！」といった喜びの声とは真逆のものが多くを占めた印象で、NHK側としては「あれ？思ってたのと違う」となっちゃっていないかなぁというズレがありそうな印象を受けた。

　それはそうだろう。もちろんほとんどのファンは性加害問題の重みは十分に受け止めていると思うので、一定の判断基準に達するまでの出演見送りは残念だけど理解を示してきたはずだ。

　まずはさまざまな媒体で報じられている通り、出演解禁を発表した10月なかばというタイミングだ。折しも11日に大みそかの『NHK紅白歌合戦』の司会者が発表されたばかり。その5日後にSTARTO社タレントのNHK番組への出演解禁発表。

　多くのひとが、「紅白に出したいからじゃん！」「人気、視聴率稼ぎかよ！」となるのもしかたない。さらには今回の発表に「番組に出してやる」といった上から目線的な姿勢を感じ、「何様？」と感じた人も少なくなかったように見受けられた。

◆『NHKスペシャル』でより深まった違和感

　そんななかその2日後の10月18日に電撃的に発表されたのが、20日の『NHKスペシャル』での「ジャニー喜多川“アイドル帝国”の実像に迫る」の放送だ。

＜ベールに包まれたその実像をひも解いていく。＞（番組HPより）

　タイトルの通り、一大アイドル帝国を築き上げた氏の来歴、性加害、姉・メリー氏の隠蔽、メディア側の加担などについて、1年以上取材を重ねた成果とともに迫るという。

　この放送発表を知ったときに思ったことは、ああなるほど、この番組をもって、「十分な検証をしました」「一定の理解が得られました」的な位置付けとして視聴者に理解してもらうのかな、ということだ。それならわかりやすい。