聴覚障がいを抱えながら1人で“世界80か国以上”旅する女性。旅先で感じた「聞こえないメリット」とは
日刊SPA! / 2024年10月28日 15時53分
ぴょん氏
先天性の高度聴覚障がい2級を持ちながら1人で世界80か国以上を旅する女性、ぴょん氏(年齢非公開)。
「補聴器を使用しても言葉を理解するのが非常に困難な状況」と認定されている彼女だが、Instagramでは「世界最恐スラムを走ってみた結果」や「避難警告レベル3!?やばい国境越え」、「不法入国してしまった…」など、見てる側がハラハラさせられるような投稿を発信している。
健常者でも足を踏み入れることを躊躇する場所に、聴覚障がいというハンデを抱えながらも果敢に挑む彼女の原動力とは――。冒険心溢れるぴょん氏の生きざまに迫った。
◆彼氏に背中を押され、気づけば80か国以上旅をしていた
先天性高度聴覚障がい2級とは、聴力の障がいが比較的重度で日常生活やコミュニケーションに大きな支障をきたすレベルの障がいを指す。日本では「身体障害者福祉法」に基づいて1級から6級までの等級に分かれており、その数字が小さいほど重度の障害を意味する。
「2級の聴覚障がいを持つ人は、通常の会話はもちろん、生活音を聞き取ることも難しく、多くの場合、手話や筆談などの代替手段を必要とします。また、特別な支援が必要な場合が多いです」
「普段は読唇術で会話をする」というぴょん氏が旅を始めたきっかけは、マッチングアプリで出会った韓国人の彼氏だったという。
「当時韓国に彼氏がいて、会いに行くために韓国へ。それが初海外でした。彼に『世界一周したい』と伝えた時に、反対されることなく送り出されたことが大きな一歩になりました。
日本にいた時は人に優しくされたことがあまりなかったのですが、世界に出たら優しい人にたくさん出会って『井の中の蛙』だったと思い知らされましたね。もっとたくさんの人や文化に触れたいと思うようになり、気づけば77か国を旅していました」
◆銃声が聞こえず…「聴覚障がい者の特権だなと」
「世界77か国を旅した」と聞くと、キラキラとした華やかなイメージを抱くかもしれないが、彼女の旅が常に危険と隣り合わせであることは想像に難くない。
「必需品は補聴器と補聴器の電池、バイブ付きのスマートウォッチ」だと語る彼女だが、マストアイテムを携えても尚、日常的な音が聞こえないことで危険に気づけないことや思わぬトラブルに巻き込まれることもしばしばだ。
「メキシコに行った時に、メキシコシティのホテルに宿泊してたら夜中に銃声が聞こえたようなんです。私以外の宿泊客はその音が怖くて寝れなかったと言ってましたが、私は夜寝る時は補聴器を外して寝るので銃声が聞こえなくて。
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