1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

急増するJPNタクシー、現役ドライバーが明かす不満点「車内空間は広いけど」

日刊SPA! / 2024年11月1日 8時51分

 純正フェンダーミラーもなかなか曲者で、見える範囲が狭いという声が大きい。そこで左側のみ小さなミラーを付け足すことで視認性を向上させている会社が多く、KM(国際自動車)は独自の「ミラクルミラー」を開発し付け替えている。街中でJPNタクシーを見かけた時は、ぜひ注目していただきたい部分である。

◆車椅子に乗ったまま乗車できるけれど…

 UD(ユニバーサルデザイン)タクシーなので、車椅子事お客さんを後席に乗車させることができる。できるのだけど、その手順がかなり面倒。簡単に説明すると、

(1)助手席を折りたたむ
(2)後席左側座面を跳ね上げる
(3)スロープを設置
(4)車椅子ごとお客さんを車内に入れる
(5)車椅子が動かないよう固定
(6)お客さんにシートベルトをする
(7)スロープを外し、片付ける

 文字にすると簡単だが、(4)~(6)は結構時間がかかる。熟練者なら4分、通常なら10分近く。さらに、スロープを安全に設置するには、車の左側に3m近い平地のスペースが必要なので、乗降場所を探すのにも苦労する。片側1車線の道路でこれをやると、作業中後続車をずっと停めることになってしまうのも悩みの種。

 何とかもっとよい方法がないかと思うばかりだ。

◆後席の座り心地と注意点

 後部座席の座り心地は概ね好評だが、実は結構深々と座るタイプなので、前方の景色が見づらいとの声をよく聞く。これはドライバー側からも同様で、ルームミラーでお客さんの様子を確認したくても、小柄な人だとまったく見えないことが多々ある。中にはドライバーの視界に入りたくないと、運転席の真後ろに座る女性もいますがね……。

 和服を着ている女性が乗ると、背筋をピンと伸ばして座ることを意識するせいか、シートベルト着用を拒否されることがよくある。さらに、座面が滑りやすいため、急カーブを通常スピードで走るとかなり辛いようだ。

 なお、ハザードランプスイッチの位置は、ハンドルについている。筆者はこれが使いやすく気に入っているが、ベテランドライバーは昔の位置(ハンドル右側のコンビネーションレバー先端)のほうが良かったという人が多い。

◆見た目より狭い荷室と後席座り心地

 燃料がLPGなので、後部座席の裏側に大きなガスタンクがある。そのため、後部のラゲッジスペースに制限があり、巨大なスーツケースだと横積みして2つが限界。残りは隙間や空いている座席の周囲に無理やり詰め込むしかない。おかげで大量荷物になりがちな外国人旅行者を乗せる時は、毎回パズルを組んでいるような気分になる。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください