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若手中心の「プレミア12」代表メンバー。チーム最年長、“31歳内野手”にかかる期待

日刊SPA! / 2024年11月1日 15時53分

一方で投手陣は、トップクラスと言っていいだろう。戸郷翔征や大勢、高橋宏斗と言ったWBCを経験した実績組を中心に、アジアプロ野球チャンピオンシップに選ばれた隅田知一郎や早川隆久、横山陸人、清水達也がいる。

強いていうならば、佐々木朗希や宮城大弥、今井達也あたりを選んでもよかったと思える。ただ、実績十分の若手から中堅の投手が不在でも他国と渡り合える実力は充分にあるだろう。

◆過去には大谷翔平も出場していた

ここからは過去に大会について軽く振り返ってみよう。

2015年大会は大谷も出場しており、大会を通して圧巻のピッチングを披露。先発した2試合では、この大会で優勝した韓国打線を完璧に抑えるなどの活躍を見せて最優秀防御率を獲得した。

大谷はこの年「投手のみ」の選出だったが、もし大会の開催が1年ずれていたら、野手としての姿も見ることができたはずだ。いちファンとしては国際大会での二刀流が見たかった。

2019年大会は、僅差や劣勢の場面における試合運びの巧さや、選手の応用力が素晴らしいものがあった。例えば、スーパーラウンドの初戦のオーストラリア戦では、7回裏までリードを許す展開だった。だが、周東佑京が代走で出場し、二盗と三盗を難なく決め、源田のセーフティスクイズで同点に追いつく場面に痺れたファンは多かっただろう。

また、鈴木誠也が日本の4番として実力を見せつけてチームを優勝に導き、自身も文句なしのMVPを獲得。チームが逆境のなかでホームランを放つなどの活躍で、打率.444、3本塁打、13打点、OPS1.566と圧倒的な成績を残し、他の打者と比較しても頭ひとつ抜けていた印象だ。

<TEXT/ゴジキ>

【ゴジキ】
野球評論家・著作家。これまでに 『巨人軍解体新書』(光文社新書)・『アンチデータベースボール』(カンゼン)・『戦略で読む高校野球』(集英社新書)などを出版。「ゴジキの巨人軍解体新書」や「データで読む高校野球 2022」、「ゴジキの新・野球論」を過去に連載。週刊プレイボーイやスポーツ報知、女性セブンなどメディアの取材も多数。Yahoo!ニュース公式コメンテーターにも選出。日刊SPA!にて寄稿に携わる。Twitter:@godziki_55

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