渋谷ハロウィンは「駅からの長距離迂回歩行」が地獄だった。2024年の主役はコスプレをした“訪日外国人”
日刊SPA! / 2024年11月1日 17時0分
動画配信者と言えば、これまでは「YouTuber」の存在が大きかった。しかし、今年はYouTuberよりもTikTokライバーの存在感のほうが明らかに強かった。スマホで手軽に視聴できる縦型配信は、より多くの視聴者を集めることができるからだ(ちなみに、YouTubeでも縦型ライブ配信が可能になった)。
渋ハロはこうした「プラットフォームの移り変わり」も観察することができるが、一方で配信活動とは縁のない「日本人のカジュアルコスプレイヤー」は例年よりも少なくなっているようだ。
◆今年の渋ハロは「期待外れのイベント」か
2015年頃の渋ハロの中核は、首都圏を住まいとする日本人コスプレイヤーだった。
彼らの華やかなコスプレ衣装が、渋ハロを世界唯一の祭典にしたことは間違いない。だが、渋ハロが年々持ち上がりを見せると「単に羽目を外したい者」が首都圏の外から来るようになった。それが問題として顕著化したのが、2018年である。路上で軽トラックを横転させ、逮捕者が出た年の渋ハロだ。
そこから渋ハロにはネガティブなイメージがついてしまい、また自治体や地元商店街も「渋ハロには来ないで」と呼びかけた。そうした背景を知っている日本人コスプレイヤーは、渋ハロを敬遠するようになったのだ。
代わりにやって来たのが、コスプレをした外国人である。
しかし、多くの外国人にとって2024年の渋ハロは「期待外れのイベント」だったのではないか。
世界的に有名なランドマークであるハチ公像へ行くには大幅な迂回路を歩かねばならず、そもそもハチ公像の周囲には覆いがかけられている。路上で立ち止まってはしゃぐことも、期待していた「路上呑み」もできない。現地で味わった失望感はSNS等で拡散され、来年以降の来日を思案している人たちに何かしらの影響を与えるはずだ。
そうした流れから、渋ハロはいずれ自然解消する道をたどるのではないかと筆者は推測している。代わりに盛り上がるのは、自治体と地元商店街からのお墨付きをもらった池袋ハロウィンコスプレフェスのようなイベントではないか。
<取材・文・撮影/澤田真一>
【澤田真一】
ノンフィクション作家、Webライター。1984年10月11日生。東南アジア経済情報、最新テクノロジー、ガジェット関連記事を各メディアで執筆。ブログ『たまには澤田もエンターテイナー』
-
- 1
- 2
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
ひろゆき氏「渋谷ハロウィーン規制は若者文化を潰す」発言に“渋谷のオトナ”はどう思うか?“現場”で聞いた渋ハロ反省会
集英社オンライン / 2024年11月6日 18時59分
-
「胸とお尻を触られた」規制強まる渋谷ハロウィン、コスプレ女性に聞いた“どさくさ痴漢”と迷惑行為
週刊女性PRIME / 2024年11月3日 17時0分
-
〈外国人だらけの渋谷ハロウィーン〉「休止?シラナイヨ」「誰も止められないヨ」酒がなくてもハイテンションで…
集英社オンライン / 2024年11月1日 20時35分
-
新宿・歌舞伎町ハロウィンの「光と闇」。ハイレベルなコスプレの一方、“路上飲酒”や“ゴミのポイ捨て”の問題も
日刊SPA! / 2024年11月1日 18時3分
-
昨年の渋谷ハロウィンはどうだった? 規制強化の「一方通行の道をひたすら歩いてみたら…」――仰天ニュース傑作選
日刊SPA! / 2024年10月26日 15時44分
ランキング
-
1大阪・貝塚市の港 両脚縛られた遺体は大阪市の26歳男性と判明 両親は「将来の夢を持って、毎日頑張っていた」
MBSニュース / 2024年11月22日 16時5分
-
2新潟市南区妻子殺害事件 被告の男に無期懲役の判決 新潟地裁
BSN新潟放送 / 2024年11月22日 15時2分
-
3今週7か月ぶりに再開したばかりも…また掘削停止、岩盤発見 北海道新幹線「羊蹄トンネル」
STVニュース北海道 / 2024年11月22日 14時30分
-
4斎藤氏再選で「兵庫県民を批判」する人の"盲点" 「疑惑」に乗っかった稲村氏の戦略もまずかった
東洋経済オンライン / 2024年11月22日 8時40分
-
5「焼肉ライク」がまさかの店舗数減。食べ放題チェーン「焼肉きんぐ」と分かれた明暗
日刊SPA! / 2024年11月22日 15時53分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください