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“地元の親友”から「意識高いわ〜」といじられ、大喧嘩に。最後にはハブられてしまった理不尽すぎるワケ

日刊SPA! / 2024年11月4日 8時52分

 男友達2人からの揶揄が続く状況に、我慢も限界を迎える。

「『仕事を真面目にやって何が悪いんだよ』と反論すると、『うるせえよ。社畜が』と言われました。それでカチンと来てしまって、胸ぐらをつかみあって、殴り合う寸前の状況になったんです。女友達に止められましたが、仲直りすることもなく、その日は解散することになりました」

 なぜあんな態度を取られなければならなかったのか確認することにした。

「まずは下手に出ようと思い、グループチャットで『昨日は悪かった』と謝ったんですが、無視されました。飲み会に来た男友達2人に個別にチャットしてみても同じでした。唯一、女友達だけはチャットを返してくれたので聞いてみたところ、『悪いけど、ああいう感じの扱いになっちゃってる』と言われました」 

◆地元をディスるデマ投稿を真に受けていた

 きっかけは松田さんがSNSにポストしたメッセージにあったという。

「SNSに、もっとマーケティングのスキルを高めて、こういうことをしたいとこれからの目標を書いたことがあったんです。そのポストが地元の飲み会で『意識高くね?』とネタになり、盛り上がったことがきっかけだったというんです」

 そんな説明を聞いている最中に、女友達から謝られた。

「『自分のせいかもしれない』と言われました。自分をネタにして笑う友人たちを、女友達は止めようとしたそうでした。それでもネタにするので、女友達が『私は仕事がんばっててすごいと思うけど』と話すと『ただの社畜じゃねえかよ』と言い出して、だんだんと自分への悪口に変わっていったというんです」

 さらには松田さんの立場を危うくする噂話も飛び交う事態に。

「決定的だったのは、自分がSNSに『あんなところでくすぶっている人間は向上心がないクズだ』とのメッセージをポストして、地元批判を繰り返しているとの噂が広まったことだったそうでした。でも、自分はそんなポストは一切してないんです。デマの出所は、違うグループの友人とのことだったので、その友人を問いただしたところ『そんな話は知らない』と言われました」

◆地元に帰るのは年末年始だけに…

 その後も調べてみたが、結局デマの出所はわからなかった。松田さんは誤解を解くために、友人たちに直接話をする機会を作れないか模索した。

「電話をしても出てもらえなかったので、チャットやショートメッセージであれはデマだと説明したんですが、返答はありませんでした。唯一話ができる女友達に連絡をとって、会って相談できないか聞いてみたんですが『悪いけど2人では合わない方が良いと思う』と言われました」 
 
 人を介して伝えてもらうなど、さまざまな方法で友人たちとコンタクトを取ろうとしたが、功を奏すことはなかった。

「何をやっても無視され続け、つかれ果ててしまいました。自分的にはもうやり尽くしたという感じだったので、友人たちとのグループチャットから抜けることにしました。東京に行くことをあんなに応援してくれた友人たちだったのに、期待に応えようとした結果、独りぼっちになってしまいました。本当に悲しいです」

 それ以来、松田さんが地元に帰るのは年末年始だけになった。大晦日から1月2日まで家からほとんど出ることなく過ごして、東京に戻るのが恒例になっているという。

<TEXT/和泉太郎>

【和泉太郎】
込み入った話や怖い体験談を収集しているサラリーマンライター。趣味はドキュメンタリー番組を観ることと仏像フィギュア集め

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