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寝かしつけをやめて、おもちゃは買わない。ミニマリストが生み出した「やめる育児」の”驚きの効果”

日刊SPA! / 2024年11月4日 8時54分

 毎朝異常に上昇する血圧に命の危険を感じていた当時、「社会人になって家を出ても、家族に起こしてもらっている」と、嬉しそうに語る知人の話を聞いた。私はそれを聞いてスッパリと家族を起こすのをやめた。親側として聞いて「そんなことやってられない」と思ったのだ。

◆「起こさない宣言」をしてどうなった?

 そして早速「起こさない宣言」をして、その日から本当に一度も起こしていない。子どもが学校や約束に遅刻する日もあったが「自分が起きないからだよね」の一言で終了。冷たいようだが、自分の行動が招いた結果なのである。人は危機感を感じなければ変わろうとしない。

 彼らは遅刻をして集団登校に置いて行かれたり、先生に叱られて恥ずかしい思いをしたり、朝ごはんを食べる時間がなかったり、さまざまな嫌な思いをした。嫌な思いをした日は必ず、どんな嫌な思いをしたのかを思い出させた上でどうしたら良かったのか、寝坊を繰り返さないためにはどんな工夫ができるかを話し合った。

 結果、我が子は自力で起きる工夫を始めた。それと同時に筆者は、朝日を浴びながらコーヒーをすする日々を手に入れた。あの時の知人には感謝しかない。しかし……もしかしてまだ起こしてもらっているのだろうか。

 寝坊をすると「親の責任だ」という方もいるだろう。しかし、これが私の責任だ。将来自分の力で起きられる人にするため、早いタイミングで考え方を改めてよかったと思う。

◆おもちゃを買うのをやめた

 おもちゃを買うのをやめても問題はなかった。というのも、私たち親が買わなくても、周りの友だちや親戚から「お下がり」がもらえたからだ。

 子どものおもちゃには「旬」がある。対象年齢というものがあり、「7か月〜12か月」や「1歳」のようにパッケージに目安が書いてあるのだ。特に守らなくてもいいと頭では思うのだが、明記してあるのだから対象年齢をフォーカスしてしまう。

 そして、その対象年齢を過ぎると新しいおもちゃに自然と目がいくようになり、古いおもちゃは用無しになる。しかし壊れているわけでもないし、もったいないからと「誰かもらって〜」という流れになる。私は喜んで「もらうで〜」のポジションにいた。私は買いたくない。相手は誰かにもらって欲しい。利害関係はピッタリだった。

 そして、遠方にある実家の両親も年に数回会うたびにおもちゃを買わせて欲しいと言ってくれるので、筆者はますますおもちゃを買わなくなった。「社宅が狭いから」という理由で、おもちゃもリクエストしたものを買ってもらえた。こちらも、私は買いたくない。親は買ってあげたい。利害関係はピッタリだった。

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