歩くだけで体幹と足裏を鍛える「ベアフットシューズ」3選。靴を“ハダシ”に近づける
日刊SPA! / 2024年11月6日 15時53分
履いたときの第一印象は「心もとない」です。本当にこれで歩いていいんだろうかとやや不安になります。アッパーと呼ばれる足を覆う部分も、カカトの芯も入っておらず、甲もピタピタでまるでボクシングシューズかマリンシューズを履いているかのような感触です。
「フリー」を履くと、はじめの数日は筋肉痛を起こします。指先から体幹まで、普段使わない筋肉を強制的に使う好転反応です。フリーは20年以上の歴史があるとは言っても、実はいい意味でほとんど進化はしていません。裸足に近ければそれで良いのでアップデートの必要がないのです。
◆靴底メーカーの底力。ビブラムの5本指シューズ
一目瞭然、これが究極のベアフットシューズです。マリンシューズではなく、れっきとしたガチンコのランニングシューズです。ビブラムといえば靴の底材を連想しますが、底材メーカーだからこそ実現できたのがファイブフィンガーズ。こちらも「5本指ソックス」に最低限の厚みがついているモデル。しかしそこはさすがのビブラム社なので、これで走ってもアスファルトでもオフロードでも、足裏にケガをさせません。実際皇居ランナーの方や河川敷でもこのシリーズで走っている方は見かけます。ただの奇をてらったアイデア商品ではなく、シリーズが始まったのは2004年。以来ずっと売れている、ビブラム社の看板商品です。
ナイキとはまたちがった着眼点で、人類は裸足で生活してきたんだから裸足の方がラクでしょ?というあっけらかんとした着想。個人的に好きです。しかしデータをとってみれば足の前方からつま先にパワーがきちんと連動することがわかり、今ではジムの筋トレで使う方も増えてきています。
◆ランからジムへ進化。ニューバランス「ミニマス」
ニューバランスも2011年から地味にベアフットシューズをつくり続けています。「ミニマス」シリーズは一時期はランニング専用でしたが、ふんばり力により注力してできたのがジム用のトレーニングシューズです。ニューバランスはおしゃれ履きのイメージが強いのですが、実はアメリカ軍の正式なトレーニングシューズのメーカーとしても指定されています。貴重な人材にケガはさせたくありませんし、実際アメリカ軍の2012年の調査では裸足よりもトレーニングシューズを履いたほうがケガは3倍以上多かった、というデータがあるほど。このモデルも底は極限まで薄く、カカトとつま先の落差もほぼありません。自然にアキレス腱も伸び、体全体のエネルギーロスがなく、パワーは出しつつもケガは防ぐのがコンセプトです。
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