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便利屋で“毎月100万円以上”稼ぐ32歳男性。初月売上7500円でも「成功すると思っていた」ワケ

日刊SPA! / 2024年11月7日 15時53分

 0から便利屋として試行錯誤する片山氏の姿は視聴者の心を捉え、順調にフォロワーを獲得。YouTubeやTikTokの視聴者からも仕事が舞い込むようになったという。さらに、SNSは片山氏の思惑以上の効果を発揮した。

「依頼が来るエリアや年齢層などが分かるようになったんです。データを活用して、今年の2月に拠点を世田谷から埼玉県の上尾市に移しました。SNSからの依頼は埼玉付近の方が1番多く、拠点を移した方が合理的だと思いました。今は依頼の8割がSNS経由ですね」

 地道なチラシ配りとSNSを絡めたアプローチは見事にハマり、月商は順調に増えていったと片山氏は続ける。

「7500円だった初月から半年後には月商が30万円を超えて、自分の人件費や経費を差し引いても黒字を達成。翌年、2年目の夏に月商は100万円を突破しました。キリがいいのもありますが、『稼げるようになってよかった』と達成感がありました」

◆未経験の仕事も「断らず技術を身に着ける」

 便利屋と聞いてなんとなくのイメージは湧くものの、具体的にはどのような仕事をしているのだろうか。

「季節に合わせた仕事が多いですね。例年、圧倒的に草刈りの依頼が増える夏が稼ぎ時です。10月頃からはエアコンのクリーニングが増えたり、年末にかけてハウスクリーニング系の依頼が多いです。冬場の売上は少し苦しいですね」

 クリーニングなどは専門的な資格や技術が求められそうだが、始めた当初は「運転免許しか持っていなかった」というから驚きだ。

「エアコンクリーニングはこの仕事を始めるまで完全に素人でしたが、依頼を受けてから業者さんに発注して、同行しながら技術を学びました。あとは最近、第二種電気工事士の資格も取りましたね。未経験の仕事でも、プロから教わったり、ネットで技術や機材を調べればなんとかなりますよ。

 調べても分からなかったら、SNSで教えてくれる人や代行してくれる人を募集します。専門的な分野の職人さんも結構見てくれていて、人とのつながりが増えることもSNSのメリットだと感じています」

◆目標はフランチャイズで全国展開

 時には、変わった仕事の依頼も舞い込むんだとか。

「1年に1回か2回ほど、蜂の巣駆除の仕事が来ます。そのために養蜂用の防護服を買いましたが、スズメバチの巣となるとやっぱりちょっと怖いです。ほかに珍しいものだと『隣家へのクレームを代わりに言ってほしい』とか、『出て行った妻を探してほしい』という依頼もありました」

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