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義両親から悪質な“嫌がらせ”を受けていた娘を守るため、父親がとった行動に涙

日刊SPA! / 2024年11月8日 15時52分

 まあ、籍を入れたらこっちのものだと思ったんでしょうね。ただ、幸いなことに娘は妊娠しておらず、すでに離婚に向けて準備を始めていました。だから、私も妻もできる限りのサポートをすると伝えたんです」

 実は、それから約半月後、渡辺さんはM子さん夫婦が暮らす県に泊まりの出張があり、仕事終わりに会いに行くことに。しかし、着いて20分もしないうちにインターホンが鳴り、相手はなんと義両親。

◆嫁いびりの現場を現行犯で押さえることに

 普通なら挨拶するところだが、ここで思いついたのは、嫁いびりの場面を現行犯で押さえること。M子さんに提案すると彼女も「面白そう!」と乗り気だったため、玄関に置いてあった自身の革靴を隠し、リビングの隣の寝室に身を潜めた。

「娘夫婦が住んでいたマンションはオートロック式。1階入口のインターホンを鳴らしてから上がってくるまで2分ほど時間があり、隠れることができました。娘もそれまで耐えてきたから反撃の絶好の機会だと捉えたのでしょうね」

 部屋に上がった姑は嫌味を連発、舅もまるで召使いのようにM子さんを扱う相変わらずな態度。でも、この日の彼女はいつもと違い、「来る前は連絡していただけませんか? 週に何度も来られても困ります」と面と向かって話した。

ところが、姑は「嫁いだ身なのだから義両親に尽くすのは当たり前」と言えば、普段口数の少ない舅も「その態度は何だ!」と激怒。ただし、このタイミングで渡辺さんが奥の部屋から登場すると、驚きのあまり義両親はその場で固まってしまったとか。

◆自分が悪いのに逆ギレしてきた相手の父親

 2人を徹底的に糾弾すると、姑は言い訳を繰り返してばかり。舅は開き直って「それがどうした! 年下の分際で!」と恫喝してくる始末だ。

 それでもこの逆ギレに渡辺さんは怯むことなく、「しょぼくれたジイさんに吠えられても怖くありませんよ。それよりアンタらこそ人の娘を何だと思ってんだ!」と大声で言い返す。

 結局、これに向こうは完全にビビッてしまい戦意喪失。後日行われた話し合いで娘婿とその両親は再構築を望んだが、M子さんにその意思はなく、加えて弁護士を立てたことでジ・エンド。少額ながら夫から慰謝料を取ることもできた。

「娘婿は義両親を擁護し続けたことに加え、モラハラ的な言動をたびたび行っていたので相手の有責にできました。弁護士の先生が頑張ってくれたのが大きかったですけどね」

◆相手の父親は最後まで反省の色なし

 ただし、父親のほうは納得がいかなったのか離婚後に実家に電話。文句を言ってきたので「そういう話は聞く気がありませんので」とガチャ切りしてしまったそうだ。

「母親は嫁いびりをしていた自覚があったけど、この父親は自分に非があるとは最後まで思っていなかったみたいです。その感覚が理解できないというか、ちょっと気味が悪かったですけどね」

 結婚はあくまで当事者同士のもの。自覚の有無に関係なく、親がしゃしゃり出て子供の結婚相手が嫌がるような振舞いは慎みたいものだ。

<TEXT/トシタカマサ>

【トシタカマサ】
ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。

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