「エリザベス女王杯の勝ち馬」に共通する条件は?“今年注目すべき2頭”を紹介
日刊SPA! / 2024年11月9日 8時30分
結果的に、2018年のエリザベス女王杯を制した後は中距離馬として完全覚醒。宝塚記念、コックスプレート、有馬記念と3連勝で引退しています。
2019年、2020年連覇のラッキーライラックはデビューから4連勝で阪神JF、チューリップ賞などマイルで活躍しましたが、古馬になってからは1800mで取りこぼし。オークス3着の実績があるように古馬なってからは中距離への適性が開花し、エリザベス女王杯連覇だけでなく香港ヴァーズ2着や大阪杯1着など牡馬相手の中距離戦でも結果を出しました。
ラキシスやラッキーライラックのように、エリザベス女王杯はリピーターが活躍するともよく言われますが、これもマイラーが多い牝馬の中で数少ない中距離馬が連続して好走しているという事を示した結果でしょう。
以上から、今年も注目すべきは中距離実績なのです。この観点に基づき、今年の出走馬から2頭の注目馬を挙げたいと思います。
◆エリザベス女王杯注目馬①「サリエラ」
1頭目はサリエラです。今回の出走馬の中で中距離以上の実績という点に関してはナンバー1だと見ています。
目黒記念3着やダイヤモンドステークス2着など牝馬にとって不利と言われる長距離戦でも結果を出しているという点が最大の強み。特に今年のダイヤモンドステークスは長距離戦ながら上がり2ハロン22.5秒と非常に優秀でした。実際に芝2500m以上で上がり2ハロンが22.5秒以下になったのは歴代でも15件しかありません。
1着テーオーロイヤルは天皇賞(春)を制し、3着ワープスピードはメルボルンカップ2着とその後に活躍。今年のダイヤモンドステークスは相当レベルが高かったと見ています。昨年のエリザベス女王杯でも0.3秒差の6着と善戦していることからも、今回はかなり適性の高いレースだと考えています。
◆エリザベス女王杯注目馬②「レガレイラ」
もう1頭は1番人気濃厚ではありますが、レガレイラは外せません。ホープフルS以降、勝ち星から遠ざかっており、能力を疑問視する方も多い今回こそがメンバー的にも馬券的にも最も狙い目だと見ています。
今年の皐月賞は勝ちタイムが1分57秒1で、今年の紫苑Sまではコースレコードでした。野芝+直線追い風の超高速馬場だった紫苑Sと違い、3回中山の最終週。時計的な価値は皐月賞のほうが高いと言っても過言ではないでしょう。
さらに、日本ダービーは前半こそスローペースでしたが、レースの上がり4ハロンは45.1秒。これは東京競馬場芝2400mでは歴代最速のタイムでした。
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