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自治会で「いつも反対意見しか出さない」やっかいな老人2人組。住人の“仕返し”で大焦りするハメに

日刊SPA! / 2024年11月10日 8時52分

「『工事費用が安い』というのがその理由です。確かに、修繕のクオリティが同じなら1円でも安いに越したことはありません。珍しく一考に値する意見でしたが、ゼネコン業界で働いていた役員の方が調べてくれたところ、B社は追加費用などで当初の見積もりより大幅に高くなってしまうケースがあることがわかったんです。

 見積もりは両社に出してもらいましたが、最終的には多少割高でも追加費用を取られる可能性が低く、過去の工事で信頼と実績のあるA社にお願いすることに決まりました。それでも2人は最後までB社を主張して譲りませんでしたけどね」

◆次期役員に推薦しようとすると急に及び腰に

 現在は任期も残り半年を切り、子供向けのクリスマスや正月のイベントは控えているが、今季の自治会としての大きな業務はほぼ終え、最近の議題テーマは次期役員について。

 基本的には自薦、ないし他薦で立候補者を募っているが、今回は問題のアンチ2人組を役員として推薦する声が挙がったのだ。

「最初は2人のうち、年長のほうの方をある役員が『いつも会合に参加して積極的に意見を述べてくれますし、私は○○さんを推薦します』と言い、それに同調して周りから拍手が起こったんです。私も手を叩きましたが、みんなはっきりいって悪ノリです(苦笑)」

 突然、次期役員に推された本人は物凄く焦ったようで断ろうとしたが、当然こちらも簡単には引き下がらない。途中からは矛先を2人組のもう1人に変えて、同じように役員就任を迫ったそうだ。

「頑なに拒んだので最後は引き下がりましたが、『会合はほぼ皆勤賞なのに役員になるのはなぜ嫌なんですか?』と詰められて2人ともこの時ばかりはたじたじでした。全員これまでのうっぷんが溜まっていたんでしょうね。会合が終わった時は、いつになくみんなスッキリした顔をしていました」

 自治会や町内会の集まりが同じシニア世代でさえ、いたずらに議論を長引かせようとするアンチ2人組の姿勢には目に余るものがあったようだ。

<TEXT/トシタカマサ>

【トシタカマサ】
ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。

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