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元セクシー女優が「業界のヤラセ事情」を暴露。“素人女子大生”に変身して出演したことも――仰天ニュース傑作選

日刊SPA! / 2024年11月10日 15時45分

「なぜ無理がありすぎる設定が決まったんだ……?」と思い尋ねると、彼女は当時ジムに通っていたらしい。そこそこ筋肉がつき、体つきがアスリートらしいという理由だけで元選手の肩書きを背負うことになったそうだ。

 ビデオでは必ずイメージシーンのカットを挿入するのがお決まりだが、案の定素人感満載の映像が撮れてしまい、Mは現場から消えたい気持ちに襲われたと語った。今の時代では極めてレアなケースだが、一昔前は明らかな「ヤラセ」が当たり前に横行していたのである。

◆素人さんナンパ、ガチ素人を起用していた時代も

 男性なら誰もが一度は観たことのある(?)ナンパものと呼ばれる大人気企画。ナンパのシチュエーションは繁華街、ビーチと多岐にわたるが、流れはだいたいどこのメーカーも一緒。安心感のあるお決まり展開で、定番企画の1つとして定着している。

 わかる人はわかると思うが、素人さんナンパと言いつつ見覚えのある顔が……なんてこともよくあること。近頃はセクシー業界に対する取り締まりも厳しくなっているため、「ヤラセ」を選ばざるを得なくなっているのが現実。

◆女優時代は“さまざまな素人”に変身した

 私も現役時代はナンパされ、街頭インタビューだモニターだと巧妙な話術に騙される女子大生やOLに変身したものだ。ただ、ガチ素人さんを起用していた時代もあったらしい。業界がまだイケイケな頃は“何でもアリ状態”だったため、制作サイドは本気のリアルナンパに挑んでいたということ。

 今考えると恐ろしい話だが、ユーザーはリアルっぽさと過激さを求めているので、かつてのやり方に戻してほしいと嘆く層も多い。もちろん叶わぬ願いだが「ヤラセ」が納得いかないと感じるタイプなら、そう所望するのはしょうがないのかもしれない。

◆作品はファンタジー、夢の国に黒い感情は不要だ!

「ヤラセ」という言い方は良くない印象が強く、大抵は悪口に使われるフレーズだ。しかしよく考えてみてほしい。セクシー業界も、テレビも、エンタメは画面の向こう側に存在する夢の国。某テーマパークに行くときも頭をクリアにして楽しむだろう。それと同じで、夢の世界を存分に味わうのに黒い感情は要らないのだ。(テーマパークと一緒にするなと激しく怒られそうだが……)

 今後は「ヤラセ」ではなく「みんなを楽しませるための演出」と捉えるのはいかがだろう。視点を変えることでいくらでも見え方が変わる。斜に構えていると面白いはずのものも一気につまらなくなるため、一度考えをフラットにしてみると受け入れキャパが広がるかもしれない。

文/たかなし亜妖

【たかなし亜妖】
元セクシー女優のフリーライター。2016年に女優デビュー後、2018年半ばに引退。ソーシャルゲームのシナリオライターを経て、フリーランスへと独立。WEBコラムから作品レビュー、同人作品やセクシービデオの脚本などあらゆる方面で活躍中。

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