元ラブホ清掃員が明かす衝撃の体験。扉を開けると“地獄絵図”「バイトを辞めるきっかけに」
日刊SPA! / 2024年11月12日 15時52分
そして芦田さんは、その日を機にラブホのバイトを辞める決意を固めたそうだ。
「ラブホは、利用者の欲望とか感情とかがむき出しになる場所です。そのため、時として恐ろしい体験をすることもあるんだと、改めて感じた出来事でしたね」
芦田さんにとってのラブホのバイトは、トラウマの残る苦い経験となってしまったようだ。
◆スタッフ同士もオープンな関係の職場だった
一方で、社会人となった現在も、ラブホでの経験が活かされていると話すのは、近藤佳苗さん(仮名・20代)だ。
「ラブホの仕事は、その環境に慣れるまでが大変でした」
男性スタッフが多い職場なので、女性として恥ずかしい気持ちが強く、業務内容にも戸惑いがあったという。
「汚れたベッドシーツを交換したり、避妊具を補充したり、大人のおもちゃをアルコールで除菌したりする作業は、私にとっては新鮮で、少し気まずいものだったんです」
しかし驚いたことに、男性スタッフたちは特に恥ずかしさはなく、淡々と仕事をこなしていたという。そのため、近藤さんはその状況にも次第に慣れ、職場の“オープンさ”にも順応していった。
「冗談でおすすめのセクシー女優を紹介されたこともありましたね。『セクハラでは?』と思う人もいるかもしれませんが、むしろ気さくな雰囲気で働きやすかったんです」
職場の人たちとのコミュニケーションもスムーズにできるようになり、特に仕事を教えてくれた男性スタッフには、「今でも感謝している」と近藤さんは話す。
◆バイトの中でいちばん楽しかった
部屋の清掃時には、時々、“AVが大音量で流れっぱなし”ということがあるそうだ。
「これもラブホ特有の状況なんだと、すぐに慣れました。清掃のため部屋に入ると、まずはテレビを消してから作業を始めることがルーティンになりました」
業務にも慣れ、徐々にスタッフ間の信頼関係も深まっていったという。
「性格がよいスタッフに囲まれて、オープンな雰囲気の中で仕事ができたことは、今でも楽しい思い出です。ラブホで働いていたという経験は、あまり人に話せることではないけど、ラブホで得られたことは私にとっては大きいんです」
「ラブホはバイトの中でいちばん楽しかった職場だった」と話す近藤さんは、異性と仕事をすることに恥ずかしさが消え、職場の人たちとの距離感も適度に保てるようになった。
「ラブホでの経験がなければ、人間関係の大切さにも気づけなかったかもしれません」
<取材・文/資産もとお>
―[ラブホの珍エピソード]―
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