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夫婦生活を円満にする“魔法の一言”とは…結婚相談所「マリーミー」代表が伝授「衝突しがちな“険悪な夫婦”には傾向が」

日刊SPA! / 2024年11月14日 15時52分

◆「夫婦間の問題」の本質は…

 というのも、夫婦間で生じる多くの問題は、抽象化すると「意向の決裂」もしくは「意向の透明化」によって引き起こされるのです。

 たとえば子供の教育方針について、どちらかは「お受験」重視で、もう一方は「自由闊達」志向。あるいは「毎日同じような食事で平気」なタイプと、「日々の食事にバリエーションがほしい」タイプ。関係性の変化によって、スキンシップや性交渉に抵抗感を覚えるようになった人に、変わらず身体面での愛情表現が欲しい相手……。

 解決方法や落とし所のつけやすさに違いはあっても、どの場合も両者の意向のズレによる問題です。

 こうしたときに、なにより先に「どうしよっか?」と投げかけ、「なんでも2人で決めたね」と思えるような対話を日々行っていくこと。そうした夫婦こそが、支え合って暮らしていけます。

 シンプルな言葉ですから、「言ったところですり合わせられないから悩んでいるのに」と思われるかもしれません。

 しかし、あらゆるお悩みを聞いていると、「我を通す」ことと、「自己主張する」ことの区別がついていないがために、衝突しているパターンが多いのです。「我を通す」のは単なるわがままですが、「自己主張」によって意見を述べないのも、相手への甘えです。

◆「我を通す」と「自己主張」の区別

 比較的落とし所をつけやすいであろう、「食事のバリエーション」問題から違いを考えていきましょう。

 ある夫婦のうち、日々似たような食事内容でも満足するAさんが、食事の用意を担当していて、その配偶者であるBさんが献立内容に不満を抱えているとします。

 もしBさんが「我を通す」タイプであれば、「献立をもっと工夫してよ」「外食で済ませるからもう料理作らなくていいよ」などと言いそうです。Aさんから「献立を考えるのは大変なんだよ」「節約のためだから我慢して」など、理由はそれぞれでも、反発されるのが目に浮かびませんか?

「自己主張がない」タイプであれば、一人で外食を増やしたり、用意された食事を残してこっそりカップ麺を食べたりするかもしれません。一見すると、争いにならないように気を遣っているようですが、相手への不満を隠して溜め込んで、不和の火種を温存したり、相手が察してくれるのを待つだけの、身勝手なやり方です。

 他方で、適切に自己主張ができる「どうしよっか?」使いの人なら、「実はたまには違うものも食べたいなと思っているんだけど、作ってくれるのはAだし、どうしよっか? 家事担当を変える? 外食する日を増やす?」といった表現になりそうです。

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