最終ラインが“危機的状況”の日本代表。「インドネシア代表の3バック」を攻略する方法を考える
日刊SPA! / 2024年11月15日 15時51分
その守備のやり方にも関わるのだが、インドネシアは守備時には5-2-3という並びになるが、オラットマングーンは守備時には最終ラインではなく3人並ぶ前線にいる。それを踏まえると日本は3バックの右を務める選手が基本的にはマークにつくべきなのだが、攻撃時はサイドライン際に位置取ることも多いので、状況に応じたマークの受け渡しが必須になる。今回、3バックの右を務めるのは板倉滉になるのか、橋岡大樹なのか、高井幸大になるか、その他の選手になるのかはわからないが、ウイングバックを務める選手との連係は不可欠で大きなポイントとなり得る。
◆「インドネシア代表の3バック」を攻略するには
インドネシア戦では攻撃時にはサイドのスペースが起点となる。
前述のとおり、インドネシアは守備時に5-2-3という並びになる。攻守の切り替えが速く前線から積極的にプレッシャーをかけてくる。それゆえに、「2」の並びを形成するボランチの脇に大きなスペースができやすい。
並びどおりで考えれば、日本の最終ライン3人に対して前線3人でプレッシングに来るので数的同数となる。前線へボールを運ぶビルドアップに苦労しそうに思えるが、ボランチを務める遠藤航か守田英正が最終ラインまで下がり、数的優位をつくれば容易に前方へボールを運べるようになる。そうなったとき、スペースのあるサイドにボールを運ぶ機会が多くなる。そこで三笘薫や伊東純也など突破力のある選手が受ければ、1対1の状況ができあがるので日本にとって大きなチャンスとなる。
とはいえ、それはインドネシアも承知しているはずだ。3バックがボールサイドにスライドしてカバーリングする体制を整えてくるだろう。そうなったときには、コンビネーションを活用したい。
◆「必要以上に人についていく傾向」を狙うべし
インドネシアの3バックを形成する選手は必要以上に人についていく傾向がある。それを利用し、シャドーを務めるであろう久保建英、南野拓実、鎌田大地らが引いてボランチ脇でボールを受ければ、最終ラインにスペースをつくることができる。そこをFWやサイドの選手、あるいはもうひとりのシャドーが抜け出せれば、一気に得点チャンスとなる。
コンビネーションを使ってできたスペースを次々に使って迫る場合は、右に堂安律でシャドーには南野拓実と久保建英を起用すべきだし、サイドでの1対1から崩す場合は右に伊東純也を起用し、左には同チームで活躍する中村敬斗を配置するのもひとつの手に思える。また、最終ラインにできたスペースを狙うのであれば、こちらも同僚の古橋亨梧と旗手怜央を同時に起用する方法もある。
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