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元セクシー女優が「港区女子の“女優デビュー”が増えている裏事情」を暴露。デビュー前からすでに“素人”ではない

日刊SPA! / 2024年11月16日 15時53分

 たまたま遊んでいたところにキラリと光る原石がいてスカウトすることもあれば、最初から口説く(スカウトの意味)目的でお店に行くなど、方法は様々だ。計画的な場合だと、最初からオトす相手を絞り込んでお店に通い詰めるのも決して珍しい話ではない。

 港区の女の子は常にあちこちから声を掛けられているため、とにかく“慣れて”いる。口説かれてもすぐになびくパターンは極めて少なく、ある程度お金を遣ってもらってから考える策略家が大半なので、有望株ほどオトすのに時間とお金がかかるらしい。

 とはいえ、事務所もおばかさんではないため、ダメそうな子に対してはあっさりと手を引く。要するに「労力をかけてまで所属させたい子」は勝算があるため、費やしたお金を回収できる可能性が高い。繁華街でのスカウトは、諸々の計算が行われたうえでスター候補を囲い込むのだ。

◆路上でのスカウトがなくなったワケ

 そんなこんなで“釣り場”は変わり、路上の声掛けはほぼ絶滅状態になった。グラドルは今でもたまに路上スカウトがあるらしいけど、セクシー女優に関しては超レアケース。筆者がデビューした2016年頃から、すでに多くの事務所が「あぁ、路上で声を掛けている時もあったわね」と口にするほどだったのだ。

 路上スカウトが減った理由は、東京都の条例の問題もあるけど、単純に素人を口説き落とすのが難しくなったことも一つの要因だろう。現代の女の子たちは警戒心が強く、お金を稼ぐ手段も選び放題。タレントにならずとも有名になれるのだから、一ミリも興味がない子を振り向かせるよりも、人気商売から引っ張ってくる方がよっぽど簡単である。令和は「ゼロからイチよりも、イチをどうするか」という時代らしい。

 そして自ら応募してくる“志願兵”も多いとなれば、路上スカウトに専念しなくていい。一昔前の「竹下通りで声を掛けられてデビューしました」は、もはや都市伝説級の珍しい事例になったのかもしれない。

◆金銭的にも自立している女性が多い

 こう考えると、令和突入後の業界は大きく変わった。港区出身の女の子たちは出演料だけに依存せず、金銭的に自立しているのも事務所がありがたいと思うポイントなのだろう。マネージャー陣の話を聞くと「昔のように、何もかもをお世話する必要がなくなった」と口にする人が多く、女の子の内面的な意味でのレベルも今はずいぶんと高いようだ。

 完璧を求める人からすると、港区の美女がデビューするのはとても嬉しいはず。ドのつく素人が減るのはちょっぴり寂しいけれど、“完成形”と仕事をする方が裏方たちもやりやすい。

 毎日のように参入する新人たち。明日は一体どんな美女が業界の扉を叩くのだろうか? と、密かに期待する私がいる。

文/たかなし亜妖

【たかなし亜妖】
元セクシー女優のフリーライター。2016年に女優デビュー後、2018年半ばに引退。ソーシャルゲームのシナリオライターを経て、フリーランスへと独立。WEBコラムから作品レビュー、同人作品やセクシービデオの脚本などあらゆる方面で活躍中。

―[元セクシー女優のよもやま話]―

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