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パチンコ店経営者が語る「ライター来店バブル」の実態。“演者のギャラ事情”を暴露

日刊SPA! / 2024年11月17日 8時25分

——どの店がどの演者を呼んでいるかなど、ライバル店の情報の取得はどちらでされていらっしゃいますか。

A氏:SNSはやっていませんが、社長同士のグループラインがあり、日々さまざまな情報が送られてくるので、こちらで十分ですね。毎日追いきれないくらいの情報が届きますよ(笑)。

◆パチンコ業界に対する思い入れ

 A氏の会社では、パチンコ店以外にも貸しビルやホテルなど、さまざまな業種の経営を行っているという。そのなかでも、やはりパチンコ店経営に対する思い入れは強いようだ。

——さまざまな業種の経営をしているなかで、ホール経営の面白さ、やりがいとはなんでしょうか。

A氏:初めて本格的な労働をしたのがパチンコ業界ということもありますが、この業界への「愛着」が一番の原動力ですかね。いちユーザーでもありますし、この約20年で人脈もかなり広がりました。またうちの社員は離職率がとても低いんです。そんなありがたい環境の中で、まわりに感謝し運営を楽しみながらも利益がマイナスにならない経営を常に心がけています。

◆あまり知られていない「都遊協」の活動内容

——パチンコ経営者の組合があると伺ったことがあるのですが、具体的な活動について教えていただいてもよろしいですか。

A氏:私は「東京都遊技業協同組合」略して「都遊協」に所属しています。ユーザーの方のなかには「ファン感謝デー」を運営していることで知っている方もいるかもしれませんね。そのなかで月に一度1~2時間ほど、勉強会や業界状況のすり合わせや意見交換をしています。東日本大震災の時は、みんなで被災地に3~4回ボランティアに行きました。組合では街の清掃活動や福祉活動など、さまざまなことを展開しているので、業界のイメージ向上のためにも、もっといろんな方に活動を知ってもらいたいですね。

——では最後に、今の遊技業界を踏まえ、これからもホール経営を続けていきたいでしょうか。

A氏:そこはもちろん! お客様の支持がある限り続けていきたいです。あと、いまホールで働く人の労働環境がとても良くなっていることを広く知っていただきたいですね。個人的には飲食業界よりよっぽどホワイトだと思います(笑)。分煙も進み健康的な環境に向上しましたし、パーソナル遊技やスマート系機械のおかげで、体力的にキツい作業も減っています。業務自体が店員の体に不可の少ないものになり、福利厚生もとてもしっかりしているので、もっとホールで働きたいと思ってくれる人が増えてくれればいいな思います。

 *  *  *

 遊技業界は、多くの変化に対応しながら進化を続けている。A氏のようなホール経営者の情熱や前向きな姿勢が、業界の未来を切り開く力となるだろう。これからもユーザーに楽しさを届けながら、社会とのつながりを強化し、新たな価値を創出していくことに期待したい。

取材・文/バリンコン
編集/セールス森田

【バリンコン】
パチンコ攻略誌の編集を9年間務めた後フリーの編集者へ転身。多数のメディアやメーカー等業界内に広い人脈を持つ。日々取材をこなしながら業界内の情報を収集中

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