月間売上2100万円を記録した“元女性ホスト”が語る「たくさん傷を負ってきた僕だから、できること」
日刊SPA! / 2024年11月22日 15時45分
「少女漫画のような世界観を求めるお姫様が多いです」桜木大夢さん
新宿・歌舞伎町ではカネの流れが目まぐるしく進化する。“欲望”を巧みに操り稼ぐ者もいれば、ルール無視や大胆な犯罪で強奪する者も……。そして訪れたインバウンド需要で、さらに変貌を遂げた東洋一の歓楽街の裏の顔に迫る。今回はトランスジェンダーのホスト、桜木大夢さんに密着した。
◆歌舞伎町新時代の幕開け“元女性ホスト”活躍のワケ
多様性の時代においても、“男と女”の関係性がより強くなるのが、歌舞伎町。特にホストクラブはその象徴……だった。今年オープンの「Blue Rose」は、“性別女性”のホストが同性を誘い、新たな時代を形成中だ。
「ここには女性のままの方もいれば、僕のようなトランスジェンダーもいるし、男性ホストもいます。性のカタチは関係なく必要なのはお姫様を“愛せるか”です」
そう話すのは同店で主任を務め、月間売り上げ2100万円も記録した桜木大夢さんだ。性別は男性だが、生まれつきの性別は女性。性別適合手術を受けて働いている。
◆“女性ホスト”ならではの強みとは
彼の語る“女性ホスト”の強みとは?
「女性の気持ちがわかることですね。求めていることが分かるというか。宝塚や少女漫画のような世界観で、推し活みたいな雰囲気があります」
とはいえ、“女性ホスト”に対する風当たりは強い。
「中途半端でかわいそう、女だったら枕できないじゃんなどと、心ない言葉もたくさんありました。だから、結果で黙らせるしかなかったんです」
◆桜木大夢さんが語る大願
彼の原動力となったのは、同店代表を務め、年間2億円を売り上げる絶対王者・天使ニアさんの存在だった。
「ニアさんは僕の憧れで、ホストになりたての頃は、少しでも近づけるように模倣していました。でも、ニアさんはレズビアンで、僕はトランスジェンダー。求められているものが違う。他店に比べていろんなマイノリティのお姫様も多い。子どもの頃から奇異な目で見られ、たくさん傷も負ってきた僕だからこそ、いろんな境遇の方に寄り添える。その強みに気づかせてくれたのもニアさんでした」
大夢さんには大願がある。
「お世話になったニアさんを抜いて、ナンバーワンになること。それが、ホスト流の恩返しだから」
さまざまな人種が集う歌舞伎町こそ、ありのままの姿が肯定されるのだろう。
<取材・文/週刊SPA!編集部>
※11月19日発売の週刊SPA!特集「裏歌舞伎町ルポ」より
―[裏歌舞伎町ルポ]―
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
マギー8年ぶりにカメラの前に 年商億越え社長に転身した今 過去の報道に涙も
クランクイン! / 2024年12月26日 18時30分
-
『ダマってられない女たち』年商億越えのコスメブランド社長・マギー、約8年ぶりの密着取材
エンタメNEXT / 2024年12月26日 17時0分
-
「ABEMA」、12月27日(金)よる10時より放送する『ダマってられない女たち』第3話に先駆けて、松村沙友理・森香澄らゲストのスタジオの様子を公開!
PR TIMES / 2024年12月26日 16時45分
-
“カリスマ女性ホスト”天使ニア、密着取材受ける “女性ホスト”の悩みと地位確立の軌跡に迫る
ORICON NEWS / 2024年12月26日 15時20分
-
「自分らしく生きるため」に…岩見沢市のトランスジェンダーの男性 「性別違和」治療で直面する現実
HTB北海道ニュース / 2024年12月10日 15時32分
ランキング
-
1政治資金問題へのけじめ…自民党が「赤い羽根募金」に7億円超を寄付へ、党費などを原資に拠出
読売新聞 / 2024年12月26日 20時38分
-
2JALと三菱UFJ銀がサイバー攻撃被害…システム障害で警視庁が通信記録解析へ
読売新聞 / 2024年12月26日 22時50分
-
3JALサイバー攻撃 75便に欠航や遅れ 最大4時間の遅れも
毎日新聞 / 2024年12月26日 19時38分
-
4「証拠捏造」認定せず…静岡県警「事実や証言得られず」、最高検「時系列とも矛盾」と批判
読売新聞 / 2024年12月26日 23時42分
-
5『タイヤ館』新入社員が入社後わずか8か月“パワハラ”で自殺 両親は「パワハラを認め、謝罪してほしい」と運営会社を提訴
MBSニュース / 2024年12月26日 18時25分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください