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パチンコ店の「サクラ」で荒稼ぎした47歳。経験者が語る“サクラ客を見分ける4つのポイント”

日刊SPA! / 2024年11月24日 8時51分

◆打ち子ならではの“大当り時の行動”

 基本的に「一般客だったらしない行動」が店バレに繋がることが多い。だが、サクラの打ち子としてプレイしているがゆえに、ついやってしまう「大当り時の行動」があるという。

「大当りする度に財布の中身を確認する人は怪しいです。投資金額を誤魔化しても、絶対に後でバレるし、バレたらペナルティがあるので正確に申告するようにと念を押されているから、みんな間違いがないように財布を開いて中身を確認するんですよ。一般の人でも、きっちり収支付けている人は大当り時に財布を確認することがありますが、そんなに頻繁には開かないですよね。心配性の打ち子だと、大当りするたびに追加投資がなかったか確認のために財布を開く極端な人もいますので(笑)」

◆普通の行動も度が過ぎるとサクラ疑惑候補に

 また、一般の客が実戦中にする普通の行動でも、それが必要以上に行われるとサクラである可能性が出てくる。それも「実戦結果がすべてのサクラならではのルールからくるものだ」と米山さんは語る。

「実戦中、頻繁に持ち玉でタバコを取る人、コーヒーレディーから飲み物を買う人も怪しいですね。基本的に仕事後の清算は、換金時のお金で計算します。店長への結果報告もレシートが元になるので、途中経過の出玉は気にしません。だから、実戦中は持ち玉でタバコや飲み物が取り放題なんです。たまに、調子に乗って必要以上に取る人がいるんですよ」

◆米山さんは疑われる行動を禁止に

 今は出玉状況がデータとして表示される時代だが、当時はそのようなものはなく、終了時の結果がすべてだからやってしまう打ち子がいたのだろう。

「だって一般の人で、あんなに高いコーヒーを何杯も買う人はいないじゃないですか(笑)。あと、手元にタバコがあるのに実戦中に何個も取る人もいないでしょ。だからウチでは、コーヒーレディーは顔を覚えられる可能性があるので利用禁止、実戦中にタバコを取るのは一箱まで。終了時の端玉で取る分にはOKというルールにしていました」

◆実際に打ち子を見つけ出したことも

 当時は、米山さん以外にも複数のサクラグループが存在していたのだが、ある日、自分たちの現場に他のグループが入ってる疑惑が浮上した。そこで、お店に赴き店内の様子をチェックして、他のグループの打ち子を見つけ出したこともあるそうだ。

「一時期、狙い台を他のお客さんに取られることが続きまして。これはおかしいぞと思って現場に行ったことがあるんです。その時は狙い台が2台あって、どちらも取られたので一日打ちながら店内の様子を見ていたら、予想通り大量にタバコを取る、コーヒーレディーから頻繁に飲み物を買う怪しいヤツが2人いまして。当然、その2人が実戦中に接することはないので閉店後に片方の後を付けたんです。そしたら案の定、最寄り駅で合流していました。僕らはその店の店長とグルでしたが、のちに調べたらその2人組は副店長とグルだったんです(笑)」

◆サクラ軍団が復活していてもおかしくない!?

 米山さんがこの仕事から足を洗った理由の一つに、パチスロが5号機に移行し大幅な出玉規制が行われた点がある。設定6を打っても売上が期待できなくなり、商売として成立しなくなったからだ。

 2年前にスマスロが登場し、現在は一昔前の機種と同じような出玉が期待できるようになっただけに、もしかしたら同じようなグループが復活している可能性も……。今回紹介した、怪しい行動をとっている客がいるホールには注意が必要かもしれない。

取材・文/サ行桜井

【サ行桜井】
パチンコ雑誌『パチンコ必勝ガイド』『パチンコオリジナル実戦術』の元編集者。四半世紀ほど勤めた会社を退社しフリーランスに。現在は主にパチンコや競輪の記事を執筆している。

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