大手銀行に勤務する女性が、“将来安泰”のキャリアを捨ててアイドルに転身したワケ「地下アイドルでしょ?ってバカにされるけど」
日刊SPA! / 2024年11月26日 8時52分
「NightOwl」の折原伊桜さん(提供写真)
関西を中心に活動しているアイドルグループ「NightOwl(ナイトオウル)」のメンバーである折原伊桜さんの“前職”にまつわる投稿がSNSで話題を呼んだ。じつは彼女、大学卒業後の新卒では“メガバンク”(大手銀行)に就職したという。
そこから誰もが羨むキャリアを捨てて、アイドルの道を選んだワケとは……。本人を直撃した。
◆やりたいことがあっても「自分の心に押し込めてきた」
心配性の母と、しっかり者で“頑固親父”気質の父のもとに生まれ、「小さい頃から真面目だった」という折原さん。幼少期は「反抗期もなかった」と話す。
「父が新しいものや知らないことに触れるのを嫌がる人でした。『これをやりたい!』と言っても『それをすることに何の意味があんねん!』と返されちゃうから(笑)、やりたいことがあってもしっかりと理由が説明できない場合は、すべて自分の心に押し込めていました」
とはいえ、そんな両親と不仲というわけではなく、「大事にしてくれているからこそ」だと感じていたようだ。
「こうしたら相手が喜んでくれるなってことを率先してやっていました。両親だけではなく、先生や友達の目を気にする癖がありましたね」
◆「私みたいな普通の人には……」
中学時代はアニメや漫画にハマった折原さん。
「当時、はじめてアニメ文化やアニソンの歌手に興味を持ちました。こんなにワクワクすることがあるんや! って」
そして大学では軽音部に入った折原さんは、次第に「歌手になりたい」という思いを強めていったという。
「もしも私が歌手になりたいって言ったら『お前が……?』って言われそうで、こわくて誰にも言えませんでした。就職して、25歳までに結婚して、子どもを産むのがいちばん幸せなんだと。私みたいな普通の人には、普通の幸せしかないんだと思い込んでいました」
◆内定が決まって「歌から離れなければならない」
「自分には表舞台に立つような器量はない」
そう決めつけたまま就職活動を始めた折原さん。大手メガバンクの内定を見事勝ち取るが、うれしさよりも“絶望”が大きかったという。
「社会に出たら、いよいよ本当に歌から離れなければならないことが悲しくて。でも、いつかはそれに慣れるのかな、慣れていかなければいけないな、と思いました。
ただ、実際に就職してみたら、金融業務は自分に向いていると感じましたね。もちろん、厳しさはありました。1分1秒の遅刻はダメだし、数字を1つでも間違えたら始末書レベルの大ごとになってしまう。ただ、私は神経質なので、きっちりとやることが性に合っていました。人間関係も円滑で、本当に良い環境だったんですけどね」
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