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満員電車で女子高生に「リュックが体に当たっていますよ」と注意したら逆ギレされた会社員男性。“救世主”の言葉に救われた

日刊SPA! / 2024年11月30日 8時53分

イヤホンの影響で話し声が耳に届かないなんて、何かあった時のために音量を下げてある程度聞こえるようにしておくべきではないかと思ったそう。

◆相手はぐだぐだといいワケするばかり

「彼女はいかにも面倒くさそうな顔で『リュックサックは重いから手で提げられない』と言い出しました。さらに『もし、手に提げて誰かに蹴飛ばされたら嫌なんですけど』とこちらに詰め寄ってきたのです。そこで、すかさず『手に提げるのが難しいなら、荷物置きを利用したらどうですか?』と反撃して。彼女は痛いところをつかれぐうの音も出ないといった感じで、しぶしぶ僕の言うことに従いました」

しかし、リュックサックを持つ女子高生の手は荷物置きに届かなかったと言います。見るに見かねた勇さんが「僕が乗せますよ」と手助けしようとしたものの、彼女にきっぱり断られてしまったのだとか。

「結局無理やり乗せたせいで、すぐにリュックサックが荷物置きから落下してしまったのです。それ見たことかと思っていると、彼女は『だから、荷物置きを使いたくなかったのよ』とつぶやくと『お弁当が入っているのにどうしてくれるの?』と文句を言ってきました」

◆突如味方になってくれた救世主とは…

すると目の前にいた30代くらいの女性が「言いがかりをつけるのもいい加減にしなさい」と女子高生を強く叱りつけたそう。

「女性は『どんなにリュックサックが重くても、混雑時は人にぶつからないよう手に提げる配慮が必要なのよ』と女子高生を説教しました。さらに『荷物置きに手が届かないようなら、周りに助けてもらえばいいじゃない』『現にさっきも声をかけてもらったんだから、お願いすればリュックサックは落ちなかったはず』と諭して。最後に『元はと言えば、スマホに夢中で人にぶつかっていることに気づかなかったあなたも悪い』とズバッと言ってのけたのです」

その後、女子高生はばつが悪そうに電車を降りて行ったと言います。

「彼女のリュックサックが荷物置きから落ちた時はどうなることかと内心ヒヤヒヤしました。自分は正しい行いをしたと考えていたけれど、まさかあんな結末を迎えるとは思ってもみなかったからです。でも、近くにいた女性が僕をかばってくれたので、ほっと胸をなでおろすことができて……。僕は『世の中まだまだ捨てたもんじゃない』と思い、彼女に感謝の意を込めて頭を下げました」

電車内は狭いので、些細なことがきっかけでトラブルに発展することが多々あります。たとえ自分が正しくても、一歩引いて相手と向き合うことも大切です。くれぐれも周りの人に迷惑がかからないように注意しましょう。

<取材・文/菜花明芽>

【菜花明芽】
ライター。ゾッとする実録記事を中心に執筆中。カフェでのんびり過ごすことが好き。

―[乗り物で腹が立った話]―

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