1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 芸能
  4. 芸能総合

2年連続“旧ジャニーズが出ない”紅白歌合戦。ファンは「出なくてもいい番組」だと思っていた

日刊SPA! / 2024年11月30日 8時54分

 94年からはSMAPとTOKIOの2組のみの出演が00年代まで長く続く。言うまでもなくKinKi KidsやKAT-TUNなど大ヒット曲を送り出すグループもその間にデビューしているが、紅白に関してはこの2組が出場し、むしろ控えめな印象すら受ける。

 流れが変わった感があるのが09年の嵐の初出場の年だろうか。上記2組に加え、嵐、そしてNYC boysの4組が出場、そこから出場枠が増え始め、20年には白組出場歌手の実に3分の1を占める7組が出場した。

 そこからの、「ゼロ」である。しかし、それを嘆くファンはそこまで多くない。もはや、熱心なジャニーズファンにとっての大晦日には紅白はすでにどうでもいいコンテンツになりつつあったのかもしれない。

◆“紅白以外のコンテンツ”でファンは年末を楽しんでいる

 これも詳細は説明不要かと思うが、大晦日の夜には、すっかり恒例となっていた多数の所属タレントが出演し、フジテレビで一部生中継もされた『ジャニーズカウントダウンコンサート』、通称“カウコン”が開催されていた。

 ジュニアも含め、多数のグループ、タレントが東京ドームの大きなステージをド派手に埋め尽くし、豪華メドレーやグループの垣根を越えたコラボなど、ある意味年またぎの空気にふさわしい豪華な雰囲気を醸し出していた。

 また、カウコンと並行し、京セラドームなどで独自にコンサートを行うグループも存在(カウコンと中継を結んだりも)するなど、紅白はいろいろあるコンテンツのうちのひとつ、ファンにとってはすでに紅白以外のコンテンツでも年末を楽しめる土壌はつくられていた。

 もちろん、このカウコンも一連の騒動を境に開催は休止中のままである。いっぽうで、昨年末は、複数のグループが生配信を実施、ファンたちはそれぞれの推しグループの配信とともに年を越すことができた。

 今年も年末年始にコンサートを開催するグループは発表されており、配信も発表されるかもしれない。

◆2年連続旧ジャニ勢不出場の紅白はどうなるか

 過去には「紅白に◯◯(売り出したい、または紅白のステージに出ているところを見たいグループ)を出してくれたら、△△(人気グループ)も出場させます」という駆け引きがあったという噂が流れたこともあった。

 しかし、世間的には紅白の番組としての訴求力はとっくに低下し、時々その存在意義も問われるようなコンテンツ化もゆるやかに進む。

「紅白で推しグループを見たい!」というファンの思いも、ジャニーズファン以外の視聴者と同じくすでに気持ちが離れていたのではないだろうか。

 カウコンの復活がないにせよ、紅白の視聴習慣とともに、家族揃ってというよりは各々の過ごし方をする傾向のある昨今。

 ジャニーズファンもコンサートなり配信なり、自分の好きなグループとともに過ごす時間が供給されれば、それでよし。そういう時代なのだろう。紅白はもう出てもらわなくてもいいやという番組となっていたのかもしれない。

 2年連続旧ジャニーズ勢不出場の紅白歌合戦。昨年はYOASOBIの『アイドル』コラボや伊藤蘭のキャンディーズメドレーなどで盛り上がりを見せることができたが、果たして今年は?

<文・太田サトル>

【太田サトル】
ライター・編集・インタビュアー・アイドルウォッチャー(男女とも)。ウェブや雑誌などでエンタメ系記事やインタビューなどを主に執筆。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください