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“人生初の新聞購読”を始めた東大生が「紙の新聞はネット記事よりコスパがいい」と思った理由

日刊SPA! / 2024年12月1日 15時52分

 そう考えると、情報はある程度まとめられていてしかるべきですし、読後には、考察を走らせるべき。仮に、そうしなかったなら、娯楽として消費しているにすぎず、「情報を摂取している」とはお世辞にも言えません。

◆新聞はコスパがいい

 新聞の利点は、「裏付けされた情報が体系的にまとめられている」点。新聞社に勤めている優秀な方々が街を駆けずり回って集め、裏どりをした情報を、僕は家で寝ているだけで手にできる。

 しかも、情報同士の関係性や属性に基づいて紙面ごとに整理されており、見出しや紙面の大きさで重要度もある程度察知できる。

 今回、僕は2024年4月から日本経済新聞を契約し、人生初の新聞購読を始めました。その結果、自らが社会について何も理解していないことを痛感。

 僕はこれまで国際情勢に全く興味がありませんでしたが、それは国際ニュースを何一つ知らなかったためでした。自ら知ろうとしなければ、踏み入ることすらできない世界があります。

◆「紙」ならではの利点も

 紙に絞ったのは、電子スクリーンを通した読書体験は、紙媒体のそれと比べて著しく理解度が落ちる研究結果が出ているため。さらに、紙であれば、気に入ったり覚えておきたかったりした記事を、物理的に切り離して保存も可能。

 新聞の情報を「偏向報道」と呼ぶ方もいらっしゃいますが、扇情的で刺激に溢れ、ほかの事件から孤立しているニュースばかり流れてくるSNSやネットメディアよりは、よっぽど健全に見えます。今だからこそ、新聞を手に取ってみるのはいかがでしょうか。

【布施川天馬】
1997年生まれ。世帯年収300万円台の家庭に生まれながらも、効率的な勉強法を自ら編み出し、東大合格を果たす。著書に最小限のコストで最大の成果を出すためのノウハウを体系化した著書『東大式節約勉強法』、膨大な範囲と量の受験勉強をする中で気がついた「コスパを極限まで高める時間の使い方」を解説した『東大式時間術』がある。株式会社カルペ・ディエムにて、講師として、お金と時間をかけない「省エネ」スタイルの勉強法を学生たちに伝えている。(Xアカウント:@Temma_Fusegawa)

―[貧困東大生・布施川天馬]―

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