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「駅にいるから迎えに来い」自分の母をまるで“タクシーのように使う”隣人に怒り。話し合いの場でも「好戦的な態度」で…

日刊SPA! / 2024年12月3日 8時53分

「竹村は逆ギレしてきたんです。『こっちは土産を渡したり、お裾分けを散々してやったのに、あんたからはごくたまにもらうだけ。これまでの貸しがあるんだから、ついでに送ってくれるぐらいいいだろ!』と言ったそうなんです。母は祖母の介護で忙しくしているので、たまに貰い物があった時にお裾分けしている程度で、確かに向こうからもらう方が多かったそうでした。そんなこと気にする必要はないと思いますが、母は真面目なので負い目に感じてしまい、それ以上は文句を言えなくなってしまったそうなんです」

 母の態度につけ込むように、隣人の欲求はエスカレートしていった。

「これまでは母が車を出そうとするとやってきていたのが、母が家にいるときにやってきて『車を出せ』と命令するようになったらしくて……。さらには『駅にいるから迎えに来い』と携帯に電話がかかってくるようにもなったそうでした」

 ただでさえ介護で忙しい中、隣人の足代わりに使われるのは労力的にも精神的にも大きな負荷になっていたという。

「話を聞いていて頭に来たので、自分が文句を言いに行くことにしました。母には『大事にしたくないからやめて』と言われましたが、抑えられなくて。家に行って竹村に『今後はいっさい車には乗せたりしないので来ないでください』と告げました」

◆話し合いは物別れに終わるも、周囲の住民の力を借り…

 だが、相手も譲らなかった。

「竹村は、『お裾分けや土産にろくにお返しもしないででかい口を叩くな。当たり前のことができない恩知らずの人間だって周りにいいふらすぞ』と脅してきたんです。自分は『言いたければどうぞ。こちらもあなたのしていることを周りに話しますので』と言いましたが、向こうは『やってみろ』と終始好戦的な態度でした」

 話し合いは物別れに終わり、須藤さんはもしものことを考え、近隣住民のなかでも影響力がある人物たちに相談することにした。

「母が介護で苦労していることを知っていたので、どの家も親身になって話を聞いてくれて『味方になる』と言ってくれました。向こうも対抗してくるだろうと思っていたんですが、特に動きはありませんでした。母がいうには『外面を気にするタイプ』らしく、さすがに自分の言い分が通るとは思ってなかったのかもしれません」

 その後、母の前に姿を見せることもなくなり、平穏な日々を取り戻すことができたという。

<TEXT/和泉太郎>

【和泉太郎】
込み入った話や怖い体験談を収集しているサラリーマンライター。趣味はドキュメンタリー番組を観ることと仏像フィギュア集め

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