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ラブホ清掃業者に聞いた“衝撃の内情”「忘れ物は常にダンボール2箱分、教師が答案用紙を忘れて…」――仰天ニュース傑作選

日刊SPA! / 2024年12月9日 15時44分

トイレ掃除も同じく枕カバーで行われる。もちろんこれらのリネンは、清掃後に洗濯される。しかし、風呂やトイレやコップを掃除した枕カバーに頭を置いて、行為をすることになるのだ。

◆ラブホの真実②「忘れ物は常にダンボール2箱分」

ホテル業界では暗黙のルールがある。それは「忘れ物を見つけても、絶対にお客様に連絡しない」ということだ。ラブホ業界に限った話ではない。大手ホテルでも同様の話だ。

これには理由がある。以前、筆者が担当しているホテル側が良かれと思って客に忘れ物の連絡をしたところ、宿泊や休憩がバレて、トラブルになったことが多々あったというのだ。ホテルにはお忍びで来る人間も多い。不倫カップルはもちろん、「旦那のいない昼間に、ママ達だけでパーッと飲み会」という使い方もされる。

特に休憩システムがあるラブホテルでは、短時間で慌ただしく部屋を出ていくカップルも多く、通常のホテルに比べて忘れ物は多い。そのため常に、ダンボール2箱分の忘れ物が事務所にはあると聞いた。

◆テストの答案用紙を忘れた教師

忘れ物をした場合、それが高価なものであれば、客はだいたい取りに来る。高価なものだと、ロレックスの時計を忘れていく人もいるのだという。

高価なもの以外では、テストの答案用紙を忘れる教師もたまにいるとか。ホテル側としては、学校に連絡するわけにもいかず、困るらしいのだが、翌日にはちゃんと取りに来るとのこと。ただし忘れた日と、取りに来た日で、一緒にいた相手が変わっていることもあるらしい。

◆ラブホの真実③「備品の盗難がめちゃくちゃ多い」

ラブホテルの成立条件としては、以下の通りである。

①JRから初乗りで行ける
②繁華街が近い
③薄暗く、人通りが少ない

これらの条件は、実は窃盗がしやすいことにもつながるのだ。シャンプーやリンスが全て抜かれることはザラなので、「あえて半分の量しか入れておかない」というホテルも多い。小分けのアメニティが開発された時、率先して取り入れたのが、このラブホテルだった。シャンプーやリンスの他に、トイレットペーパーの盗難も多い。

日本とは常識が少し異なるせいか、外国人の宿泊客が盗難する割合が高いという。彼らの中には、とんでもないものを盗んでいく客もいる。最も被害額の大きいもので、テレビが知られている。男性客が窓からテレビを降ろし、先にチェックアウトした女性が、下から受け取っていたという。

事件を防ぐために、男性客が1人で先にチェックアウトすることは禁止されている。しかし女性が先に1人でチェックアウトをすることは可能である。この仕組みを完全に知り尽くしていたらしく、プロの犯行であったと見られているそうだ。

◆まだまだ謎が多い、ラブホテル

新風営法の発足に始まり、近年のホスト業界の売掛禁止など、夜の業界を取り巻く環境は年々厳しくなっている。チェーン店の少ないラブホ界隈では、生き残るためにそれぞれが独自の工夫を凝らしており、内情についても一概には言えない。

その中でも、清掃員はラブホテルの内情を知ることができる、貴重な職業だ。今回は彼らが語る、ほんの一部をご紹介した。謎が多いラブホテルだが、本記事が読者の「休憩」を楽しむ際の参考になってくれれば、幸いである。

<文/綾部まと>

【綾部まと】
ライター、作家。主に金融や恋愛について執筆。メガバンク法人営業・経済メディアで働いた経験から、金融女子の観点で記事を寄稿。趣味はサウナ。X(旧Twitter):@yel_ranunculus、note:@happymother

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