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美山加恋、芸歴22年で得た自信「15年間、積み重ねている感じがしなかった」

日刊SPA! / 2024年12月13日 8時48分

――最初から「楽しい」と思えていましたか?

美山:そんなことはなかったです。お芝居を楽しいと思えるようになったのは……中学2年生のときに、舞台『太陽に灼かれて』に出演してからだと思います。ちょうど「芝居ってなんだ?」というフェーズに入っていた時期だったので、「私は、芝居をしたいのかな?」と思いながら挑戦した舞台だったんですよ。そうしたら……案の定、稽古で心が折れたんです。

――グラグラした状態で稽古に入ったばかりに。

美山:というか……私、デビュー作が5歳のときに出た舞台『てるてる坊主の照子さん』なんですけど、それからは映像作品ばかりで。『太陽に灼かれて』が、デビュー以来2度目の舞台だったんです。だから舞台の芝居を全然知らず、基礎の基礎から学ぶことになってしまったんですよね。そこで、「今まで、舞台の芝居を何一つ学んでこなかったんだな……」とショックを受けたんです。

◆お芝居で将来が見え始めたのは中学3年生のとき

美山:でも、実際にステージに立ってお客さんから反応をいただけだとき、喜びに変わりました。それまで、ブログに書き込んでもらったコメントを読むことで観た方のリアクションを確認できていましたけど、舞台だとそれがダイレクトに返ってくるんです。それが楽しくて! 「私、今お芝居してる!」「お芝居楽しい!」と、そこで一気に芝居の楽しさに気づきました。

――では、いつ頃から「この仕事で食っていきたい」と考えていましたか?

美山:中学3年生くらいからです。中学に入ってからは、『太陽に灼かれて』以外だとゲスト出演するようなドラマが多かったんですが、そんななか『鈴子の恋』という昼ドラで主人公の幼少期の役を任されたんです。幼少期とはいえ、前半はずっと自分が座組を引っ張っていかなければいけないので自然と責任感が芽生えて、頑張れたんですよ。そうして「私、このお仕事を楽しめるかもしれない」と。

――将来がはっきり見えはじめたんですね。

美山:受験の時期になって志望校を決めるときも「高校でもお仕事を続けたいな」と思い、芸能活動ができる学校を選びました。で、進学してからも「そういう学校に入ったんだから、お仕事頑張ろう!」と気合いを入れてお仕事に臨むようになりましたね。

◆15年間、積み重ねている感じがしなかった

――では、役者として22年ものあいだ活躍している美山さんの、今の武器は何ですか?

美山:女優と声優、どちらもできるところです。この5年くらいでようやく自信につながった部分なので。20代になったばかりの頃の私は、この世界で仕事をしていく自信をなくしていたんです。

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