『FF』『聖剣伝説』は失速…『ドラクエIII』は?2024年のヒット作&不発作、ゲーム界の明暗
日刊SPA! / 2024年12月15日 8時51分
◆想定よりも苦戦したタイトルは?
●『ファイナルファンタジーVII リバース』
スクウェア・エニックス/2月29日発売/PS5
リメイク版『FFVII』3部作の2作目で、今でも語り草となっている悲劇のシーンが描かれる『リバース』。公式の売上本数発表はなく、一部では全世界販売本数200万本はどうにか超えたのではないかと言われています。
1作目の『FFVII リメイク』は、発売から3年後の2023年9月に「世界累計出荷・DL版販売本数700万本突破」と公式発表されていて、『リバース』もロングセラーコースに乗る可能性はありそうですが、瞬間風速的にはやや盛り上がりに欠けた印象です。
●CONCORD(コンコード)
ソニー・インタラクティブエンタテインメント/8月23日発売/PS5、Steam
残念ながら「今年最大の失敗作」と言われているのが、1人称ヒーローシューター『CONCORD』。発売日当日のSteamでの同時接続者数が振るわず、発売2週間でサービス休止。購入者へ全額返金が実施されました。
開発は2023年にSIEが買収した「Firewalk Studios」(10月末に閉鎖を発表)。『CONCORD』には8年の開発期間がかかったと言われており、それが2週間で終焉というのはあまりにもショッキング。開発期間が伸びて予算も増大化、さらに発売後にもランニングコストがかさむという現状の問題点が表面化した出来事と言えるかもしれません。
◆17年ぶり新作の人気RPGは…
●聖剣伝説 VISIONS of MANA
スクウェア・エニックス/8月29日発売/PS5、PS4、Xbox Series X/S、Steam
往年の人気RPGシリーズ約17年ぶりの新作となった『聖剣伝説 VISIONS of MANA』。中国大手のネットイース傘下の新設スタジオ・桜花スタジオによる期待作でしたが、初動が伸び悩んだようで、売上本数の公表はなし。ネットイースは対日ゲーム投資を再考し、桜花スタジオも大幅に人員を削減したというニュースもあり、ゲーム開発の難しさを感じさせます。
上記以外では、『仁王』のTeam NINJA開発の『Rise of the Ronin』(ソニー・インタラクティブエンタテインメント/3月22日発売/PS5)や、久々の完全新作となった『マリオ&ルイージRPG ブラザーシップ!』(任天堂/11月7日発売/Nintendo Switch)も期待より伸び悩んだのでは……との声が上がっていました。
ここまで一気に2024年ゲーム界の明暗を振り返ってきました。遊び残したソフトがあれば、ぜひ年末&お正月休みにいかがでしょう!
<文/卯月鮎>
【卯月鮎】
ゲーム雑誌・アニメ雑誌の編集を経て独立。ゲーム紹介やコラム、書評を中心にフリーで活動している。雑誌連載をまとめた著作『はじめてのファミコン~なつかしゲーム子ども実験室~』(マイクロマガジン社)はゲーム実況の先駆けという声も
―[絶対夢中★ゲーム&アプリ週報]―
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