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東大合格者は“試験直前”をどう過ごしたのか。「どれほど慣れていても」絶対にやるべきことが

日刊SPA! / 2024年12月15日 15時52分

 逆に、一番多かった答えも「勉強していた」ではありました。ただし、新しいことを本腰を入れてやるのではなく、「まとめノートを一冊だけ持ち込んで軽く復習する」とか「重要事項の再確認だけやった」程度で、最終調整で済ませたようでした。

 そのため、地方から上京して試験を受けた人たちはみんな「勉強道具はほとんど実家において来ていた」とのこと。できる受験生ほど、カバンの中はスカスカの状態で試験会場に行くのかもしれません。

◆「あえて遊ぶ」のも一つの戦略

 さすがに「遊んでいた」と答えた人は2人だけでしたが、中には全く勉強しない人もいるようです。「受験生が遊ぶなんて!」と思われるかもしれませんが、これも立派な戦略です。

 私も現役の受験生だったころ、試験一週間前にどうしても勉強のやる気がなくなって丸々一日アニメを見て遊んだことがあります。

 結局、身体的、精神的に悪いものを抱えたままで試験会場に赴くよりは、前日までにそれらを洗い流して、さっぱりした気持ちで臨んだほうが、結果は出やすい。

 試験一週間前までには「やるべきこと」を一通り終えておくべきでしょう。そうすれば、突然心身に不調をきたしても、調整だけに時間を費やす余裕ができます。

◆本番で実力を出し切るにはスケジュール管理能力が必要

 また、ほとんどの受験生が、家から(ホテルから)試験会場までのルート確認をしたそうです。試験当日になって万が一にも迷ってはいけませんから、どれほど慣れ親しんだ道であっても、念のため下見しておくことが重要です。

 結局、東大に合格するような子たちは、ほとんどが試験前日はどっしり構えて体を休めていたようです。当たり前といえば当たり前ですが、やはり「試験前日までに準備を終わらせるスケジュール管理能力が重要」と再確認できた形に。

 本番で力を発揮するためには自然体で過ごすことが一番だと本能で分かっていたのかもしれません。

 土壇場で焦らないように、常に時間的な余裕をもって臨む態度は、受験勉強で養成されたように思います。試験までのスケジュールがどうなっているか、一度ご家庭で再確認してもいいのかもしれません。

【布施川天馬】
1997年生まれ。世帯年収300万円台の家庭に生まれながらも、効率的な勉強法を自ら編み出し、東大合格を果たす。著書に最小限のコストで最大の成果を出すためのノウハウを体系化した著書『東大式節約勉強法』、膨大な範囲と量の受験勉強をする中で気がついた「コスパを極限まで高める時間の使い方」を解説した『東大式時間術』がある。株式会社カルペ・ディエムにて、講師として、お金と時間をかけない「省エネ」スタイルの勉強法を学生たちに伝えている。(Xアカウント:@Temma_Fusegawa)

―[貧困東大生・布施川天馬]―

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