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都知事選“ほぼ全裸”のポスターで大炎上したアイドル「芸能の仕事は降板、アルバイトはクビに」――ニュース傑作選

日刊SPA! / 2024年12月21日 15時44分

 公職選挙法に触れるということもあり、誰にも相談せず、6月20日の告示を迎える。河合氏はギリギリに立候補を表明したそうだが、例のポスターを2人で持ってX(旧Twitter)に載せると、たちまち拡散された。

「私が立候補者と間違われて『こんなヤツはダメだろ!』と、最初から誹謗中傷がすごかった。自分だって、こんな人が都知事選に立候補していたら嫌です。そりゃそうだよな、反感買うよな……って思いました」

◆芸能の仕事を降板、アルバイトもクビに

 翌日、警視庁から東京都迷惑防止条例違反の疑いで警告が入り、ポスターはすぐに剥がされることになったが、MIUさんは「こんなことになるなんて」と絶望したという。

 しかし当初の“知名度を上げる”といった面では、ある意味、成功だったと言えなくもないだろうが、MIUさんは「うーん」とうつむく。

「確かに、フォロワーは増えました。話題になってほしかったけど、炎上商法がしたかったワケではないので……。カーシャンプーのイメージガールを降板することになったのが悔しいですね。企業さんには大変ご迷惑をおかけしてしまいました。シャンプーそのものの質は変わらないのに、私のせいでイメージダウンをさせてしまったんじゃないかって」

 影響があったのは芸能活動だけではない。

「芸能の仕事だけで生活するのはしんどいので、アルバイトをしていたんですが、そこもクビになりました」

 しばらくは選挙ポスターのギャラだけで生活するのか?と問うと、「いや、あれはノーギャラなので」と苦笑する。

「ポスターの仕事に関しては公職選挙法に引っかかるのでギャラが出ないんですよ。普段はノーギャラのお仕事は受けないんですが、話題になるかな?と思って。

 ただ、ボランティアの部分も含めて、本当に見通しが甘かった。最初に貼ることはもちろん、炎上して差し替えする作業もしなければいけなくて。肉体的にも精神的にもキツかった。私でも続けて3時間が限界だったから、ご年配の方は大丈夫なんだろうか?って心配でした」

 MIUさんは、そもそも「なぜデジタルの時代にわざわざ人力で行う必要があるのか」と疑問を投げかける。

「SDGsの世の中で、矛盾してないですか? 印刷のコストなどを考えると、Webでいいと思うんですよね。ポスター貼りをしていて思ったけど、誰もが見るような目立つ場所ばかりに貼るわけでもないから、ポスターで投票数がそこまで変わるのかな?って」

◆悪いイメージから挽回したい

 MIUさんは今回の炎上で「学びがあった」と話す。

「どんな仕事も基本的には断らない方向なんですが、やっぱり、もっと慎重に先のことまで考えるべきなんだろうなって。

 自分だけの問題ではなくなって、まわりにも迷惑をかけてしまったことは、反省してもしきれません。あのポスターだけで私を知った人には悪いイメージしかないと思いますが、地道に芸能活動を頑張って、今回のことを挽回できたらと思っています」

<取材・文/吉沢さりぃ、撮影/長谷英史>

【吉沢さりぃ】
ライター兼底辺グラドルの二足のわらじ。著書に『最底辺グラドルの胸のうち』(イースト・プレス)、『現役底辺グラドルが暴露する グラビアアイドルのぶっちゃけ話』、『現役グラドルがカラダを張って体験してきました』(ともに彩図社)などがある。趣味は飲酒、箱根駅伝、少女漫画。X(旧Twitter):@sally_y0720

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