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<有馬記念>今年の傾向的に「絶対に外すことができない注目馬2頭」を競馬の達人が解説

日刊SPA! / 2024年12月21日 8時20分

 そして、同様に高めのクッション値で開催されたのが昨年でした。結果は、勝ち馬ドウデュースは1600mの朝日杯FSで1着があり、2着スターズオンアースには1600mの桜花賞1着、3着タイトルホルダーには1800mの東スポ杯2歳ステークス2着という実績がありました。

 かつて「有馬記念はマイラーでも通用する」という格言がありました。馬場整備技術が向上した今、再び有馬記念はマイラーを狙うべきだと考えています。

◆注目馬①スピード持続力は世代随一のベラジオオペラ

 前走の天皇賞(秋)は陣営もコメントしていたように状態面が一息。また、トップスピード性能を活かしたいタイプではないだけに、東京競馬場は適性も合いませんでした。

 昨年の日本ダービーは上がり2ハロンが23.7秒と時計の掛かる後傾戦で、4コーナー11番手から4着は一番強い競馬でした。実際に4歳牡馬世代では大阪杯を制するなど現状一番出世を果たしています。

 3歳時のスプリングステークスは重馬場で1分48秒9の好時計。馬場差を考慮すると歴代2位のタイムに相当し、1位が1分46秒9を記録していた2002年のタニノギムレット。G1級の片鱗はこの時点で示していました。

◆注目馬②牡馬相手でも注目したいスタニングローズ

 今年のエリザベス女王杯は前半3ハロンが京都競馬場で開催された2014年以降で最速。中盤も2番目に速いラップが刻まれました。それでいて上がり2ハロンも22.7秒と速く、スピード持続力が問われた一戦でした。

 外枠に入ってしまったのは少し残念ではありますが、逃げ馬のいないメンバー構成ならポジション取りには苦労しない可能性も十分。3歳時にフラワーカップを制しており1800m以下の実績もありますし、牡馬が相手でも押さえておくべき1頭でしょう。

 今年は例年以上に豪華なメンバーが揃った有馬記念。ドウデュースの回避こそ残念でしたが、その分予想のしがいのあるレースになりました。決戦は12月22日(日)の15時40分発走です。

文/安井涼太

【安井涼太】
各種メディアで活躍中の競馬予想家。新刊『安井式上がりXハロン攻略法(秀和システム)』が11月15日に発売された。『競走馬の適性を5つに分けて激走を見抜く! 脚質ギアファイブ(ガイドワークス)』『超穴馬の激走を見抜く! 追走力必勝法(秀和システム)』、『安井式ラップキャラ(ベストセラーズ)』など多数の書籍を執筆。

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