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「1万円渡すから黙ってて」“ペット禁止の部屋で猫を飼う”60代女性が隣人…大家にバレて暴力沙汰に

日刊SPA! / 2024年12月23日 8時52分

 あまりにも突然の出来事に驚いた佐々木さん。するとシワとシミが目立つ推定60歳ぐらいのおばさんが、おもむろにポケットからクシャクシャになった1万円札を渡してきたという。

「お願い。これあげるから猫のこと、黙っておいて」と耳元でささやくおばさんに恐怖を感じる佐々木さん。

「困ります……」と断ろうとしたものの「大家に言うつもりでしょ? これで許してよ」とさらに語気を強めるおばさん。その異様な圧にどうしようもなくなった佐々木さんは「言いませんので」と言い、1万円札を返そうとするが「ダメ!約束破られたら困るから」と、返そうとしていた手を振り払い、部屋へ入っていったという。

「とにかく恐怖しかなかったです。口止めや1万円札を渡してきたことはもちろん、バキバキの視線と佇まいが“やばい人”のオーラだったので……。絶対に大家には言わないし、家を出るときは隣人がいるかどうかに細心の注意をはらおうと決めましたね」

◆エスカレートする猫おばさんの行動

 それからその一件のことは誰にも話さず、おばさんにも遭遇しないように暮らしていた佐々木さん。相変わらず隣室から猫の鳴き声が聞こえてくる日々が続いていた。しかし、それだけでは収まらなかった――。

 ベランダから「ほら、おしっこ!」というおばさんの声が聞こえ、猫にトイレをさせるような様子が伺い知れたのだ。

「さすがに嫌でした。洗濯物を干すときにかなりの悪臭がして……。どう考えてもトイレの匂い消しを使っていなかったと思います」

 我慢の限界に達してきた佐々木さんだが、脳裏におばさんと遭遇したときの恐怖体験を思い出す。大家にチクってしまえばすぐに解決しそうだが、おばさんに何をされるか分からない。佐々木さんの中に再び躊躇の感情が芽生えて「やっぱりやめておこう……」と思ったそうだ。

◆おばさんとバッタリ再会して暴力沙汰に……

 それから耐え忍ぶ生活をしていた佐々木さんだが最悪の事態が起きる。会社の歓迎会で珍しく帰宅が深夜になった日のことだった。

 ほろ酔いのまま廊下を歩いていると、階段からおばさんが上がってきたそうだ。「最悪だ」と思っていると、おばさんは怒りに満ちた表情で佐々木さんに迫ってくる。次の瞬間、おばさんに腕を掴まれて顔を長い爪で何度も引っかかれたそうだ。

「その姿はもはや妖怪のようでした。頬から血が出てしまいひるんでいると、僕の頭を握り拳で何度も殴ってきました。酔っていたこともあり、思わず強く押し返すとおばさんは倒れこんで号泣し始めました」

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