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ボーナスをもらえない非正規スタッフたちの怒り「正社員と一緒に働くのがバカらしくなる」――仰天ニュース傑作選

日刊SPA! / 2024年12月25日 8時44分

◆非正規スタッフの多い業界では内部崩壊寸前!

 バラエティ番組制作会社に所属し、都内のテレビ局に常駐し業務に励んでいる佐々岡さん(40代・仮名)はこう証言する。

「テレビ業界の非正規社員率はハンパありません。ひとつの番組に社員が二人しかつかず、そのほか30人くらいの我々外部スタッフがぶら下がる形で仕事をしています。だからか、テレビ局の社員が、我々の前で大っぴらにボーナスの話をするのはどこかタブーとされていますが、中には思慮のない人もいます」(佐々岡さん)

 夏と冬のボーナス時期になると、社員が必ず「ボーナスも出たし飲みに行こうぜ!」と誘ってくるのだという。当然、社員様に外部スタッフが逆らえるわけでもなく、問答無用で居酒屋に連れていかれる。「関係性」については把握しているはずの社員だが、勘定は毎度必ずワリカン。ほとんどパワハラに近い飲み会でさえ、懐が凍えそうなADなど末端スタッフにまで会費を要求してくるというのだ。

「今日はボーナス日だから少し高い店に行くぞ、なんて。我々にとってみりゃ、迷惑でしかありませんよ。さらには、正社員はいかにツラいかなどと、酔って延々と語るのを黙って聞いていなければならず、まずい酒がさらにまずくなる」(佐々岡さん)

※非正規雇用者(契約社員、パートタイム、嘱託、派遣、臨時雇用など)

 先述した正社員とそれ以外の「格差」、そして「弊害」はすでに社会に影響を及ぼしているのではないかとすら思えるエピソードを語ってくれたのは、都内の中堅情報企業で働く、非正規社員の奈良さん(40代・仮名)だ。

 奈良さんは、非正規社員にもかかわらず、社員や非正規社員の勤怠管理を行う労務部に籍を置く。

「7月と12月のボーナス期、若干ですが非正規社員が会社を休みやすい傾向にあります。また、財務部や経理部、営業部などのデータを総合して見比べてみると、この時期、非正規社員の生産性が明らかに下がっているのがわかります。『正社員はボーナスをもらえるのに、私たち非正規はもらえない』と腐ってしまっていることにほかなりません。かくいう私も、この時期は正社員に交じって仕事をするのがバカらしくなり、サービス残業などを堂々と断ったりしますが、のど元過ぎれば……で。ボーナス時期が終わると、結局せっせと働かざるを得なくなる」(奈良さん)

 また、港区のWebコンテンツ制作会社で業務委託として働く山本さん(30代・仮名)がこう憤る。

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