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パチンコ・パチスロの“交換率のルール”が変更。ホール関係者が「導入するつもりはない」と語るワケ――ニュース傑作選

日刊SPA! / 2024年12月26日 15時44分

パチンコ・パチスロの“交換率のルール”が変更。ホール関係者が「導入するつもりはない」と語るワケ――ニュース傑作選

2024年、反響の大きかった記事からジャンル別にトップ10を発表。独自の視点で2024年を振り返る「ニュース」部門、第6位の記事はこちら!(集計期間は2024年1月~10月まで。初公開2024年7月14日 記事は取材時の状況) *  *  *

 パチンコ・パチスロホールには様々なルールがある。そのなかで交換率に関する「一物一価」という言葉をご存知だろうか。これはざっくり言うと「同一店舗においてはパチンコとパチスロの交換率を統一させる」というルールのこと。ところが先日、景品の提供方法に関するガイドラインが新たに制定され、パチンコとパチスロで異なる交換率の設定が可能となったのだ。

 そこで、関東近郊で十数店舗展開する大手チェーンの営業統括部長のA氏に、新ルールの詳細から自店での導入の有無について話を聞いてみた。

◆一般景品だけでなく特殊景品も対象に

 今回、景品の取り揃えの充実と多様化を目的とし、パチンコ専用、パチスロ専用の景品の提供が認められた。これは一般景品だけではなく特殊景品にも適用されることで複数の交換率を設定できるようになったのだが、これはホールからすると歓迎できることなのだろうか。

「まあ地域によるんでしょうね。すでに導入しているホールさんもあります。ただ、あるホールさんがパチンコはそのままでパチスロを11割(5.5枚交換)にして、パチスロの交換率を下げていたのは意外でした。導入するとしたら逆のパターンで、パチスロは変えずにパチンコを下げると思っていたので。ウチはすでに11割で営業しているので、今のところ変える気はないですね」

◆利益が取りづらくなったパチスロ

 たしかに、人気が回復し勢いを増しているパチスロを等価交換にして射幸性を高めた方がホールとしては売上増につながりそうではあるが、そのようにはしない理由をA氏はこう予想する。

「すでに導入している地域って、交換所で手数料を取っているところもあって、お客さんが換金ギャップに慣れています。それと、基本的に郊外店が多いから長時間打って粘るというスタイルのお客さんが多い。実際、一人当たりの遊技時間が他の地域より長いというデータもあるんですよ。多少交換率を下げてもその分高設定が入るならお客さんも納得する。だから成立するんじゃないですかね」

 さらに、スマスロの登場で出玉性能が高くなったことも多分に影響していると語る。

「パチンコは思いっきり出したり、回収したりできますが、パチスロは設定で出玉率が固定されているじゃないですか。要は設定1以上にお店が儲けることはできない。パチンコは今のままでも儲かるからそのまま、パチスロは性能が上がって回収しづらくなったから“交換率を下げて利益を取る”ってことだと思いますよ」

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