「お客様すみません!ホテルの者ですが」女性従業員がドアを叩いて“客に助けを求めた”ワケ
日刊SPA! / 2024年12月26日 15時53分
※画像はイメージです
ユニークで豪華なインテリアやテーマルーム、そしてジャグジーやカラオケなどの充実した設備により、非日常感が味わえるラブホテル。胸を高鳴らせ、甘い時間を期待しながら来店する人が多いことだろう。
そんな華やかな空間の裏側では……従業員たちが慌ただしく動き回り、ときには“珍事件”が巻き起こる。
今回は、福岡の繁華街にあるラブホテルで、ベッドメイクとフロント業務を5年続けた天野翔子さん(仮名)の実体験をご紹介しよう。
◆ラブホのピークは週末の午後
ある週末の午後、慌ただしくフロント業務に追われていたという天野さん。
「土日は、日が暮れる前から短時間利用で、男性客が“デリバリーのお姉さん”を呼ぶケースが多いんです。ですから、回転率を上げて次のお客様を案内するために部屋をすぐに空けなければなりません。この時間帯はラブホテルの『ゴールデンタイム』とも呼ばれ、スタッフは忙しく働いています」
その日、あまりの多忙ぶりに天野さんはフロント業務だけでなく、料理の調理・提供も担当していたそうだ。慌ただしく調理している最中、一本の電話がフロントに鳴り響いたという。
「うちのラブホテルでは、部屋に設置された自動精算機での支払いが基本ですが、あるお客様から、紙幣が濡れてしまい部屋の精算機が使えないと連絡がありました。
お客様にはフロントで清算してもらい事なきを得ましたが、そのときはちょうどゴールデンタイム。次のお客様を入れる準備をしなければと思い、フロントのPCで鍵を開け、お客様が利用した2時間分の料金を握りしめてその部屋に向かいました」
◆従業員がまさかの監禁状態に
フロントで対応した客の清算をするため、該当の部屋にやってきた天野さん。
「入室してドアを閉め、カチッと部屋のロックがかかった音にハッとしました。フロントのPC操作でこの部屋の鍵を開けていたため、マスターキーは持っていなかったからです。『閉じ込められた!?』と一瞬焦りましたが、大丈夫。先ほどのお客様の利用料金を支払えばまた鍵は開きます」
落ち着きを取り戻し、精算機の会計ボタンを押した天野さん。しかし表示された金額を見て驚愕したそうだ。
「表示された金額はさっきお客様が支払った金額よりずっと高くなっていたんです! お客様は2時間の休憩料金で精算したんですが、私がこの部屋に来るまでの間に2時間を超えてしまい、休憩料金ではなくノータイム料金(長時間利用料金)に上がってしまったようなんです……!」
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