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身長180センチのウクライナ人女性が伝えたい、日本人の“外国人”に対する誤解

日刊SPA! / 2024年12月27日 15時53分

ネトーチカ:日本で電車に乗ると、ちょうど私の胸のあたりにおじさんの顔がくるときがあって、そういうときは危ないなと感じます。おじさんにいきなり写真を撮られてダッシュで逃げられたこともありますから。

――身長高くてちょっと得したみたいなエピソードも頂いていいでしょうか……ポジティブなものを。

ネトーチカ:高い木に登って降りられなくなった猫を保護しようと、近所のおばあちゃんやお巡りさんが手をこまねいている場面に遭遇したことがあります。「掴まえてくれません?」と言われて、猫を抱き抱えたときはスーパーマンみたいな気分を味わいました。

◆“ソビエト世代”の両親は「厳しかった」

――避難先の日本で「#デカ女」の波に乗りネット有名人になるって、なかなか数奇な半生だと思うんですが、ウクライナでもモデル活動は全くの未経験ですか?

ネトーチカ:高校の頃から24歳で来日するまで、けっこうモデルのスカウトもあったんですけど、両親が厳しかったので実際に挑戦したことはなかったです。両親は“ソビエト世代”なので、「モデルなんて結局は人身売買だ!」「いかがわしい西側の資本主義に娘が毒される!」という考え方なんです。

――え、じゃあ日本でのコスプレやモデル活動はご家族に明かしていないんですか?

ネトーチカ:母には言いました。やっぱりショック受けていましたが、両親がいるオデッサはとても遠いのでどうしようもないし、なんとなくいまは認めてもらっているという感じです。今は亡くなった父はジャーナリストということもあって倫理的に非常に真面目で厳しい人でした。母もちょっと暴力的というか……気が強くて厳しい人です。

――暴力的!? 個性的な家族ですね……。

ネトーチカ:姉もわりと母に近いタイプで、ウクライナの実家に私の居場所はなかったです。父は部屋にこもって考え事をしているようなタイプでしたから、私は父の内向的なところを引き継いでいるのではないかと。

◆ウクライナに「友達は一人しかいなかった」

――ネトーチカさんってウクライナではどんな“キャラ”だったんですか?

ネトーチカ:ウクライナでは相当鬱っぽいキャラで、なんなら友達は一人しかいなかったです。周りからは完全に鬱だと思われていました。知り合いにも「ネトーチカ、お前は鬱なのか?」とよく言われていました。ウクライナ人ってみんなパーティーとかするんですけど、私は全然そういう場に行かないから。

――それがネトーチカさんの持って生まれた気質なんですね。

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