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“80代の男性”と“70代の女性”が同じ部屋で…介護士が見た「施設内での恋愛事情」――仰天ニュース傑作選

日刊SPA! / 2024年12月27日 8時45分

あとで同僚に詳しく聞くと「あなたの話は聞かない!」と言ったきり、いくら話しかけても見向きもしなくなったというのです。結局、Bさんはその同僚だけでなく、同性=女性職員の言葉に一切耳を貸さなくなりました。

一方で、男性職員の話であればそれまで通りに聞いてくれます。そのため、自ずと男性職員が対応することが増えていきました。何がスイッチとなったのか原因は分からないままです。

◆3.異性の部屋に出入りする老人

介護施設内での入居者同士の恋愛模様は珍しいものではありません。僕が働いていた施設でも複数ケースあり、人間は何歳になっても恋愛する生き物なのだなと感じていました。けれど、だからといってあっさり容認するわけにはいきません。介護施設は共同生活の場であり、大っぴらな行動をされると困ります。他の入居者からの苦情に繋がるためです。そして、介護施設には1人で入居していても、既婚者の方も多くいるのです。

80代の男性入居者Cさんと70代の女性入居者Dさんは、2人でいることが多いなあと職員が気付いた時には、すでに恋愛関係が始まっていました。共同スペースで会話する程度であれば構わないのですが、その思いは強くなったようで、頻繁にDさんの居室に入ろうとするようになっていきました。一方のDさんもまんざらでもない感じで……。

他の業務も多いため常に監視しているわけにはいきません。Dさんの部屋で、2人きりでいる姿を何度か発見しました。注意を繰り返す度に、双方ともに徐々にストレスを抱えるようになってしまいました。そしてある日、注意した職員に対してCさんは「何が悪いんだ!」と激怒。恋愛にのめり込んだ2人は他の入居者とのコミュニケーションが減っていき、2人きりの世界に入ってしまっていました。

恋愛が悪いわけではありませんが、介護施設はあくまでも多くの人たちが共に暮らす生活の場。“大人”だからこそしっかり自重してほしいものです。

◆4.細かすぎる老人

4つ目は、訪問介護でのお話。訪問介護とは、自宅などで生活する利用者のもとを訪れて、滞りなく生活を送れるようサービスを提供するものです。そのため、介護施設で提供するサービスに加えて、買い物や掃除なども業務の1つです。

Eさんは独身で、自宅は1人暮らし用のマンション。そのため部屋や浴室はさほど広くないうえ、部屋には荷物が少なくて片付いていました。通常であれば、それほど難しい業務ではありません。ところがEさんは、極めて細かい性格の持ち主でした。

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